【マーケティングリサーチ 第一回】リサーチの必要性

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ・中小企業診断士の岡本です。
さあ今日は「リサーチの必要性」ですね。まず、リサーチ力を鍛えるというこの章で、リサーチの必要性を学んでいきましょう。

余談ですが、私はこの「検索をする」のが凄く得意です。誰かが、「これってどういう事なんだろう?」と言うと、大体5秒ぐらいで「それってこういう事ですよ」と答える事が出来るんです!
これはなぜか? 「検索ワード」がキーになっていて、「このワードを入れると、こういった答えが返ってくるだろうな、こういった事を探せるだろうな。」という「仮説」が出来ている。その仮説が「リサーチ」にとってとても重要でなのす。ただその前に、このリサーチそのもの、リサーチってなんで必要なの? という所を、今日はじっくりと説明して参りますので、まずここから覚えていきましょう。

「とりあえず情報収集」の間違い

では参りましょう。
天龍さんが「どうしたの?」と小川さんに声をかけております。小川さんは「信州コスメから、新マスカラ企画のリサーチを頼まれたが、何から手をつけていいかわからない」と。(これ、よくありますよね。)すると「まずはターゲットの20代女性の意見とか調べればいいのかな?」と言う天龍さんに対し、「とりあえず情報収集してみます」と小川さんが言ってます。これはやってはいけません。


それはなぜか? 一番時間を無駄に過ごしてしまうからです。ではどうすればいいのか? 
その前に、なぜリサーチが必要なのか、皆さん分かりますか? これは、いわゆる新しいビジネスなどの時に、当てずっぽうで商品を作ってしまうと、売れないかもしれないですよね? 売れなかったら莫大な負債を抱えてしまう。なので、しっかりとリサーチをしましょうという事です。

リサーチというものは、ユーザーの趣向や市場動向などの「事実」に基づいて意思決定が出来る、つまり実際にあるものを元に「こうしよう」という意思決定が出来る事が大きなメリットとなります。
ただ調べるだけですと、本当に時間が掛かります。なので、「手間や時間をかけずに必要な情報を集めること」ここまでがリサーチだと思ってください。

購入した理由を知る

小川さんが何かドリンクを飲んでいますが、「なぜそのA社のエナジードリンクを買ったの?」と諏訪さんが質問しています。これに対し小川さんは「ちょっと疲れ気味だったので、気合いを入れたいと思ったからです!」と。つまり小川さんは疲れていて、自分がエネルギー不足だという問題を抱えていた。そこにこのA社の商品がマッチしたということです。
そして、C社ではなくA社のエナジードリンクを買った理由は、「気合を入れたい時に!」と書いてあったから。ここがポイントですね。

これは実は①疲れ気味という問題を抱える20代のサラリーマンが、②気合を入れる時に買う ように仕掛けられていた。つまり小川さんはターゲットとして引っかかったという事ですね。これがマーケティングの基本なのですが、そのためにリサーチをする。つまり「①と②をどんなものにすればこの商品を買ってもらえるか?」という事をまず調べるのがリサーチです。なので、何かを考える際の土台だと思ってください。
当てずっぽうで調べてしまうと、本当に時間やコストがかかり過ぎてしまうので、まずはしっかりと準備をして取りかかる。これがリサーチの基本となります。


その最短距離を走るリサーチ方法というのは、次回の講座からやっていきますので、まずはこのリサーチの必要性をしっかりと覚えてください。

リサーチの必要性

それでは解説に進みます。
「リサーチはなぜ必要か」。まずリサーチが無いとビジネスにおいてギャンブルになってしまいます。つまりギャンブルを避ける為に、今ある事実に基づいて、何か経営判断をする為にリサーチが必要だということです。

次に、時代のトレンドに基づいた意思決定をする為。つまり10年前ではなく、今の状況、今のお客様のニーズや時代のトレンドを分析して調べ、それを元に判断をする。10年前の同じ様なトレンドや、お客様のニーズを調べても、今の時代にマッチしませんよね? そんな事をすればこの事業そのものがギャンブルになってしまう。だから、今のこの状況をリサーチしましょうという事になります。

そして時間や手間を限りなく省くため。リサーチの手法を知っていると、調べる時間や、何か施策を考える時間が短くなります。すると新事業を何かをやる時、新商品を出す時にも、時間が凄く短縮されるということです。

リサーチの効果

では最後に、マーケティングリサーチの効果です。リサーチというのはマーケティングと密接に関わるものです。マーケティング上級講座で詳しく説明していますので、まずこのリサーチの効果を少し説明したいと思います。
まず1つ目、狙ったターゲットに商品を買ってもらえる。さっきの小川さんですね。まさに仕掛けた罠に引っかかった様な感じがありますが、これがマーケティングの基本になります。その為にリサーチをしっかりとしましょう。
二つ目は、準備をする事で、時間と手間が省けるので、少ないコストで売上を上げられる。つまり中小企業にとって、このマーケティングリサーチというものは、全ての土台になるという事です。

いかがでしたでしょうか? 今回はリサーチの必要性というお話をしましたが、次回からは実際のリサーチの手法をお伝えします。これを覚えておくと、調べる時間や意思決定の時間が、本当にぎゅっと短縮されますので、ぜひマスターしてみてください。

ではまた次の講座でお会いしましょう。

マーケティングリサーチ

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