【ロジカルシンキング第一回】ロジカルの必要性

こんばんは、戦略デザインラボの中田麻奈美です。この章では「ロジカルシンキング」について学びますが、今日はロジカルの必要性について考えたいと思います。
何事も物事って理由が大事です。なぜ学ぶ必要があるのか、どうしてそうしなきゃいけないのか。納得できているのとできていないのとでは、この後の学びの取り組みだったり、学びの定着にグーッと大きな差ができます。何でもまず「Whyから始めろ」と言いますが、そのWhy・なぜを一緒に考えたいと思います。

ロジカルの正体とは?

解説に入ります。急に小川くんが「僕はロジカルか? 賢くなきゃロジカルじゃないのか?」と諏訪先輩に詰め寄ります。そうすると逆に小川くんは「神風を信じるの?」って聞かれて、いや信じないと答えます。なぜなら、戦いに勝つ理由は他にもこれこれこういう要素があると思うからって言います。
これは実際にお店とかやっててもそうだと思います。今日雨降ってしまった、雪が降ってしまった。あるいはバイト今日シフトこれだけしか入ってない、お休みが出でしまった。
立地もそうですよね。駅前なのか、オフィス街なのか、いや真ん中の観光地なのかとか、いろんな違う条件の中でやっていて取るべき戦略もみんな違うと思います。

このように、要素に分解するっていうこと自体がロジカルで、それは大なり小なりみんな日常生活でやっているはずです。それを意識してるかしていないかに関わらず、そうように分解した要素を用いて自分の考えのプロセスを説明できるということがビジネスでは大事になります。

ロジカルはビジネスで武器になる

なぜなら、結局ビジネスって誰かに何かをしてもらうことで成り立つからです。誰かと関わって、何かを買ってもらうとか、自分の提案を受け入れてもらうように、相手を動かすわけです。
そのときに、「いや〜なんとなくこう思うからこうしてほしい」といわれても、何の勧誘やねん? ってなります。そうではなくて「自分たちがこういう状況で、ライバルはこういう状況で、お客さんがこうだから、こうした方がいいと思います。」と言われた方が納得できますよね、納得して動ける。

それは別に賢いこととイコールではありません。18歳時点の偏差値や計算の速い遅い、それとロジカルかどうかということは全然違う能力です。

自分の考えのプロセス・意思決定のプロセスを、相手に納得できるように説明でき、根拠を明確に説明できる。つまり自分の考えを共有する、見える化する。それによって相手を動かすっていうのは別の能力になるということです。

ロジカルでないと伝わらない

では本日のまとめに入ります。なぜロジカルが必要か、それはロジカルでないと伝わらないからです。そもそもこうやってロジカルの必要性について説明してること自体が同じです。
こういうアドバイスとか主張の背景に「なぜそれが必要なのか」「どうしてそう考えたのか」っていうロジックが見えないと、納得されにくい。


「絶対大丈夫。俺を信じてついて来い」って言われて、「行く!」ってなるのは、ぶっちゃけ私だけです。私はそういうのが嫌いではない。だけど、みんなはビジネスの場で人を動かす巻き込むときに、ちゃんとその背景、考え方の背景を伝えないと駄目です。
人数は不利だから地形を味方にしよう、だから狭い場所に敵を誘い込んでこうすれば勝てるかもしれないよねと。もちろん結果はやってみないと分からない。だけど、みんなを巻き込んで何かをしよう、周りのみんなと一緒に何かをするっていうときに「これこれこうでこうだからこうしたいんです」ってことを伝えて納得してもらう。

それではじめて「なるほど、わかった。じゃあ、狭い場所に敵を誘い込むにはどうしたらいいかな?」「じゃあ私の色気作戦で行く?」とか、そういう次のステップをまたみんなが考えられますよね。それが大事なんです。だから賢いかどうかとか全然関係ない。ペラペラ偉そうに喋れるかどうかってことでもない。

ちゃんと自分の考え方のプロセスを相手に説明して相手に納得してもらって、相手に動いてもらうっていうことが大事です。それがロジカルの必要性だってことです。
 
もちろんいます。感覚で動いてるようにしか見えない人っています。そういう経営者います。俺ここ(頭)じゃなくてここ(心・感覚)で考えるって自分でも言う人。
それは自覚してないけど、確実に磨き抜かれた経営センスがあるんですよ。ただそれがちょっと見えなかったりするだけ。でもみんなは初心者だから、いきなりそこに行こうと思っちゃ駄目です。ちゃんと自分の言葉で説明して、相手に納得してもらって動いてもらうっていうステップを踏んできてください。

ロジカルの蓄積で予測精度が高まる

どんな人でも冷静になれないときはあります。私だっていつでも理屈で動いてるわけではありません。何でも理性でコントロールなどできません。
**だって恋ってするものじゃなくて、落ちるものでしょ?**
聞いてくれます?back numberのハッピーバースデー。

♪くだらない話は思いつくのに〜♪君を抱きしめていい理由だけが見つからない〜
理由はいりません。いいから今すぐ抱きしめて。それが恋。いやもちろん今こういうご時世だし、合意形成は大事してください。勝手に抱きついちゃ駄目ですが、恋に理屈はいりません。むしろ要りません。

しかし、ビジネスには要ります。

ロジカルシンキングをしている人は「今回こういう条件を変えてみた」「今回はこうだからこうしてみた」がだんだんだんだん蓄積されていきます。すると、【因果関係】が作れてきます。

こうだからこうだった、ああだったっていうのがたまっていく。そうすると、結果も総合的に予測できるようになってきますし、その精度が高くなってきます。着実にステップを踏んで成長できるということです。けれども、そうじゃなくていつも、感覚的に決めちゃうという人。それが、磨き抜かれた経営センスの人たちとは違い、単純にロジカルに考えてない人だとしたらどうでしょう?

根拠がないものを信じちゃう。そういうものに振り回されちゃう。神風が吹くなかったのは神様のせいだと人のせいになってしまいますし、同じ失敗をまた繰り返してしまいます。「なんでいけなかったんだっけ」という原因の分析もできてないから。そうなってくるとどんどん差が開いてしまいます。

**なので、ロジカルシンキング大事だよっていうこと!**

ロジカルの必要性、今日はわかっていただけましたでしょうか?
それではまた次回。【ロジックツリーについて】でお会いしましょう。ごきげんよう。

ロジカルシンキング

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