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【大事にするシリーズ第四回】相手を大事にする(後編)

※下部にマンガとスライドの用意があります

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。はい今回は、相手を大事にするの後編ですね、いよいよ相手を大事に大事にするシリーズですね、の前編後編、一番最後の講座となります。
では前回から漫画は一緒ですので、最初から漫画の解説を、おさらいも含めてやっていきたいと思います。

相手を大事にする

諏訪さんが職場復帰したところから始まります。前回は自分を大事にして、そこから相手を大事にするためには「聞くこと」だということを解説していきました。
今回それを踏まえて見ていくと、社長の言ってることがよくわかるのではないかなと思います。「人の話を聞くってかなり難しいことだよ」「自分の物差しが邪魔をしてしまうからね」と。
前回も少しお話しましたね。年齢を重ねるにつれて、どうしても物差しが硬くなってしまいます。自分の言葉で解釈して聞いてしまうということが多いですね。特にすぐに良いか悪いか判断してしまうというケース、これはとても多いかなと思います。
話したいと思ったことが話せないととてもストレス溜まりますから、必ず相手が何を言いたいのかということを判断してから理解するという順序で、人の話を聞くことが大事です。

そして今日のメインのテーマ、アイデアというところですね。前回は、意見が違う人がいたら折衷案や妥協案、もしくは押し切る、それをやっていくのがベターじゃないかと言いました。ただ、ベストではないということです。
じゃあベストは何かというと、両方が思いつかなかったアイデアを生み出す。ここに一つのポイントがあるのかなと思います。複数の問題を一気に解決するのがアイデアということで、今まで自分だけ、相手だけでは思いつかなかったものを出していくと。それがアイデア、今までにない視点になるんですよということですね。

違いをぶつけてアイデアを生む

では解説に進みます。違いをぶつけ合ってアイデアを生むというテーマがありますが、まず、より解決困難な問題や課題が複数に一気に解決するということが、良いアイデアになります。
しかし当然自分だけではなかなか生まれませんよね。自分だけで生まれたら、本当にもう楽ですよね、楽なんですけど、それこそアイデアマンと呼ばれる方であっても、自分だけではアイデアをポンポンと出すことはできません。ではどうやっているのかというと、相手、つまりいろんな方の意見を踏まえて、「こんなのはどうなんだろう?」と良いアイデアがどんどん生まれていく流れを作ります。
ですので、自分の意見だけではなかなかアイディアというのは生まれない。良いアイデアを出すためには、人の意見をちゃんと聞く判断する理解するということが大事ですね。

アイデアを生むためにやめること

では、アイデアを生むために具体的にどういうことをやっていけばいいか。

まずやめることその1、全てはトレードオフと思うこと。トレードオフとはどういうことかといいますと、「こっち(A)がたてばこっちが立たない(B)」という考えです。これはアイデアを生むために絶対やってはいけないことです。AかBかしかない、Aを立てればBがなくなる、Bを立てればAがなくなる。こういう考えはアイデアを生むためには絶対やっちゃいけないことです。

2つ目、違う意見は黙殺する。これもよくあるのですが、声が大きい人の意見が通っちゃうんですね。それは本当に良くないです。なので、例えばその場に5人いるとすると、必ず5人が平等に、そして公平に意見を言える場を作ることが、一番大事になります。誰か声の大きい人の意見が通ってしまうと、もうその時点でアイデア出しというものはうまくいかなくなります。
よくファシリテーターという言葉がありますけども、その場を回す人の能力というものも、良いアイデアが出るか出ないかに直結してきますので、いずれ講座の中でやっていきたいと思います。

3つ目、自分の意見を押し切るということ。あくまでも意見の一つということで立てておくと、お互いに何か意見を出し合って最終的にアイデアになります。押し通したらもうそれはアイデアを出すのを阻害してますね。

そして最後に、顔を立てるために妥協すること。これもよくありますね。ゴルフだとよく接待ゴルフで「顔を潰す気か」みたいな感じのシーンはありますが、ビジネスのシーンでもよくあります。社長が言ってるんだから、この人が言ってるんだから、部長が言ってるんだからと。経営者も俺の顔を潰す気か、というプレッシャーを相手に与える。
私もこういう仕事しているとよく経験します。こちらが仕事を受注したのに、他の偉い方が「俺の顔を潰す気か!」とプレッシャーをかけ、結局うちの会社に仕事を依頼された方が「すみませんがやめます」となってしまうこともあります。話が脱線しましたが、こういったプレッシャーは本当に典型的なアイデア潰しになります。
妥協、それから声の大きい方の顔を立てることは必要なときもありますが、アイデア出しのときはやめた方がいいかなと思います。

アイデアを生むためにはじめること

逆に今日から始めること、これをお話したいと思います。まず、「アイデアはあるはず」と思う。当然ですね、ないと思っていたらアイデアが生まれることはありませんから。必ずAとBがあったらCとかDとかEもあると思ってください。それがアイデアを生むための第一歩となります。

次ですね、「違う意見こそ重宝する」。私もよくあるんですが、事業計画を作る際に、経営者の方が考えた計画に口を出すことがあります。例えば私がアイデアとか意見を出しますと、「そういう視点があるんですね。気づかなかったです」言っていただくことが多いです。
必ず違う意見は重宝してみてください。はじめは「なんだそんなもの」と思っていても、実はすごいアイデアに結びつく可能性もあります。ですので、違う意見こそまずは大事にしてみてください。

次、「自分の意見をさらに磨く」。これはどういうことかといいますと、まず自分の意見がありますよね。自分の意見があって、相手の別の意見もあります。この相手の意見を踏まえて自分の意見をブラッシュアップしていくということですね。
相手の意見を取り入れて、「こういう視点を取り入れたら自分の意見がよくなるかもしれない」ということを常に考えてみてください。そうすると、アイデアがよくわかってくるようになります。

最後に「目的思考でアイデアを追求」とあります。これはどういうことかといいますと、アイデアを出すことが目的ではないですよ、ということです。必ず最終の目標や目的というものがあって、そこに対してアイデアを出していく、それがとても大事になります。経営戦略で言うと、最終的な目標、例えば経営ビジョンの達成「2025年までに自社こうなっていたい」とかですね。それに対して、じゃあ最終目標を達成するためにどうすれば良いかをブレイクダウンして決めていきます。
そこで「売上の何%を上げよう」となったとき、その売上を何%〜というところにフォーカスしてしまうと、アイデアがなかなか出てこないということは多いです。そうではなくて、最終的な目的、つまりビジョンとか理念とか、そういったところを目標にしてアイデアを出していくと、とても意見が広がっていきます。思いもつかなかったアイデアというものが出てきます。ですのでここは「目的指向」というものを忘れずにいただければと思います。

まとめ

では最後となります。ここは、「自分を大事に」と「相手を大事に」それぞれの前編後編を総括して、まとめたいと思います。

自分も相手も大事にするということが、ビジネスだけでなく自分のプライベートでもとても重要な意味を持ちます。よくビジネスにかまけて家庭を顧みないとか、私もそうなんですけども、あまりそれよくないですよね。やっぱり自分を大事にしていない。それから相手も大事にしていないということに繋がります。

当然、仕事の中でも相手の話を聞くというのは大事なんですが、家庭でも大切な人でも、話をじっくりと聞いてみてください。相手も心を開かないとなかなか自分の話を聞いてくれません。なので、お互いに心を開いた状態でないと、お互いの体験というのは共有できません。ここもアイデアに繋がってきます。
まずは必ず相手のことを理解するということを重視してください。判断して理解するという話がありましたが、理解をしないとアイデアにもつながっていきませんので、当然自分も相手も大事にする。そのうえでビジネスに生かすのであれば、アイデアが出てくるようになるということになります。

以上で「自分を大事にする」と「相手を大事にする」の中級講座を終了といたします。
いかがでしたでしょうか? 皆さん、かなり自分にも当てはまることがあったのではないでしょうか。この講座は中級に持ってきたのですが、本当は、上級でやるような内容かもしれません。
ですが、いろんなビジネスの立場の方、例えば社長さん、役員の方、部長職の方、管理者課長職の方、現場のリーダーの方、新入社員の方、皆さんにとって重要ですので、あえて中級講座でお話をさせていただきました。
ですのでそれだけ大事なことでありますし、この【自分を大事にする】【相手を大事にする】ということを前提に、ビジネスも家庭もプライベートも、今よりもさらに良いものにしていただければと思います。

では今日の講座は以上となります。また次の講座でお会いしましょう。

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自分と相手を大事にする

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