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【マーケティングリサーチ 第三回】仮説を表にまとめる

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
今日は「仮説を表にまとめる」ですね。前回、リサーチの前の二つの準備ということで「目的の明確化」それから「仮説を立てる」の二つをやりました。
今回はその仮説を表にまとめて、凄く分かりやすくする。つまり、何をリサーチすればいいのか? を分かりやすくしていきます。

仮説整理の表

早速漫画に参りましょう。前回最後にもあった表ですが、「仮説作成は整理しながら表にまとめるのがいいわ」と諏訪さんが言っています。
この表、大きく3つのセクションに分かれています。一番大きい所が①基本情報と仮説のまとめ。その中が二つに分かれていて、上が「基本情報」で下が「仮説のまとめ」です。その右側に②明らかにしたいこと、③リサーチ手法、となります。この3つを覚えておいてください。そして必ず、①→②→③の順で埋めていくのが、一番良いと言われております。

①-1 基本情報と前提状況の記入

リサーチの方法ですが、前回、目的と仮説を立てましたね? その次にリサーチ「何を、どのようにやっていくか?」を立てていくのですが、この表を使って整理をしていきましょう。
漫画右下のところ。まず上側は「基本情報」ということで「前提の状況を簡潔にまとめる」。これは前回の目的、大目的が一つ入るかなと思います。またはプロジェクトの内容、それから制約条件、予算が幾らなのか、納期がいつまでなど、そういったこともあると思います。
今回はマスカラ企画の仮説ですが、他の仮説の立て方ですと、例えば事業計画を作る際に仮説を立てるのであれば、基本情報には事業計画の仮説である事を記載し、あとは何を調べるか、これを明確にしていくといいかなと思います。

①-2 仮説のまとめ

次です。下側の「仮説のまとめ」ということで「3Cを活用して自分の仮説を立てるところよ。思いつく限り書き出してみて」とあります。実際に前回やりました3C分析で、その内容をここに入れれば大丈夫です。プラスで何か書き加えたい事があれば、どんどん書いてもらって構いません。
とにかくこの仮説が一番大事です。仮説を立てないと、調べる事が凄くブレてしまいます。なので、仮説をしっかり立てるということですね。「仮説を出すと、明らかにしたいことが明確になるの」と右下で諏訪さんが言っております。

② 明らかにしたいことの記入

例えば、前回まとめた天龍さんの仮説を元に②を決めていきますと、
A・・・マスクのせいでパンダ目に悩んでる人はどれぐらいいる?
B・・・マスク映えするマスカラの需要はどれくらいある?
C・・・今20代女性に人気のタレントは誰?
D・・・ナチュラル見え、ボリューム、ロング、崩れない、落ちやすいで、最も求められる要素は?
ということで、何を調べればいいのか? を、表の②に書き込んでいきます。
こんなお客様がいるのではないか? という部分から、この仮説を調べるために「何を調べればいいのか?」を書くのが②となります。

③ リサーチ手法の記入

その次に③へ行くのですが、③は②を元に「どんな手法をとればいいのか?」という事を書けば大丈夫です。
右下のところを見てください。②の「明らかにしたいこと」という事で、A〜Dまで出しましたが、例えばAとBは、アンケート調査をすることで明らかになりそうですね。CとDは、トレンド調査をすることで明らかになりそうだという事で、③の「手段」としては、それぞれアンケート調査とトレンド調査をやればいいんだなという事が分かります。

この様な感じに仮説を立てると、その仮説を立証する為には何を聞けばいいのかということが分かります。それが②。それに対して、どのような手段で聞けばよいか? 確かめればよいか? を書いていくのが③ということです。この流れをぜひ覚えて頂けると、仮説の立て方というのはとても上手くいきます。

ここで右上ですね、「大事なのは①→②→③の順番を守ること。」これがとても大事です。まずは仮説を立てる。それから何を調べればいいのかを②で決め、知りたいことを明確にする。そして③でリサーチ手法を決め、どのように調べれば良いかを決めていく。この3つをぜひ覚えてください。

「問題」と「課題」の違い

ここからは少し補足になるのですが、「問題」と「課題」これを混同すると、仮説を調べる事に対して戸惑ってしまいますので、ぜひ問題と課題は分けてください。
「問題」とは何かというと、例えば「売上が増えない」という前提があるとします。その状況で「営業力が弱い」、これが問題です。では「課題」とは何かというと、「営業力を高める必要がある」、これが課題です。
つまり問題とは、今あるそのもの、起きている現状です。つまり「営業力が弱い」という事ですね。これに対し課題は、理想的な状態にたどり着くために起こすこと、つまり「売上を増やすには営業力を高めなければいけない、高める必要がある」、これが課題です。この二つをしっかりと分けて覚えておいて下さい。そうすると仮説の立て方が上手くいきやすくなります。

ということで、「リサーチというのは、とりあえず問題分析を始めると、いつまでたっても終わらない」と下に書いてありますが、まずこの「仮説を立てること」で、こういった問題が解消されます。だからこそ仮説はしっかりと立ててください。

まとめ

では今日のまとめにまいりましょう。
仮説を表にまとめる具体的な方法として、この1枚の表にまとめると、とても分かりやすくなります。①-1・・プロジェクトの基本情報を整理、いわゆる目的です。プロジェクトの目的。それから制約条件。①-2・・仮説を思いつくだけ出す。
そして表の右側で②・・調べて確かめたいことを出す。さらに③・・リサーチ手法を決める。ということで、この流れをぜひ覚えてみてください。

最後に「目的」→「仮説」→「リサーチ」。先程もお話しましたが、この順番を守ることで、目的まで最短距離を進むことができます。何を調べようかなぁ? と曖昧でゴチャゴチャっとしているのが、全て一本化されます。つまり、何を調べれば、何がわかって、この仮説が立てられる、立証が出来るという事です。
ですので、この「仮説を立てる」という事が非常に大事だということです。これはもう何度も話していますが、仮説の立て方によってリサーチ手法が変わりますので、ぜひこの仮説、つまり先程の「3C分析を元に、仮説を立てていく」ということをぜひ練習してみてください。

いかがでしたでしょうか? この「リサーチ力を鍛える」は結構難しいのですが、これが上手くいくようになると能力は飛躍的に上がります。「ロジカルシンキング」とこの「リサーチ」は、同じぐらいビジネス能力として重要なのです。
なのでこのリサーチ力を鍛えれば、それだけあなたのビジネス能力というものは、飛躍的に高まっていきます。ですので「少し難しいな...」となんとなく敬遠するよりも、ぜひマスターしてみてください。

ではまた次の講座でお会いしましょう。

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