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【大事にするシリーズ第三回】相手を大事にする(前編)

※下部にマンガとスライドの用意があります

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
今回の講座は「相手を大事にする」の前編です。前回は「自分を大事にする」というテーマで前編と後編をやっていきました。今回は自分だけではなく相手も大事にしようということで、同じく前編と後編に分けて解説していきます。

聞くことの大切さ

では漫画を見てみましょう。諏訪さんが職場に復帰するところから始まります。諏訪さんは「ゆっくり考える時間ができてよかった」と言っていましたが、まずは自分を大事にするためにじっくりとゆっくりと考える時間を持つということが大事です。自分を大事にしたら、今度は相手のことを考えていきます。

ただ、諏訪さんはどうやってやればいいのだろうと社長に聞いています。社長は一言、「聞くことだよ」ということだけ伝えています。
「聞くこと」というと単純ですが、ほとんどの方がこれをできていません。私はそれなりに出来ていますが、たまに上の空で聞いていることがあります。これはなぜかと言いますと、「自分を大事にする」でも話しましたが、いわゆる自分の物差しが邪魔をしてしまうんですね。自分と人は違う、だからその考えは受け入れられない。
そうなると高圧的に出てしまったり、適当に聞いていたり、そういったことが起こります。でも人間なので当然です。その「当然」という部分をまず理解することを心がけてください。

しかし当然だからといって何もせず、ただ適当に聞いたり反発したりすると、自分のことも相手のことも大事にできなくなってしまいます。衝突が起きますからね。だから「聞く」ということは、「違いを受け入れて理解する」ということを意識しましょう。これがとても重要です。違いを受け入れて理解すれば、新たなアイデアにも繋がるということを社長が伝えています。

例えばAさんとBさんがここにいます。目的や方向性は一緒ですが、そこに至るまでの過程が違うことがあります。そうすると意見が違うため、こうやるべきだああやるべきだという意見の出し合いになります。この場合、妥協案や折衷案で決める場合もありますが、それはあくまでもベターであってベストではありません。
ベストなのは、AさんBさん両方が思いつかなかったアイデアが生まれた時ですね。お互い思いつかなかったようなアイデアが生まれるのが、「相手の話を聞く」という一番大きなメリットかなと思います。

聞くこと=アイデア

ここで社長も話していますが、複数の問題を一気に解決するのがアイデアです。ああでもないこうでもない、こういう視点はどうか、これとこれを組み合わせたらどうだろうとか、お互いの話を聞いて新たな発想が出てくるのが、話を聞くことのメリットです。
諏訪さんも社長の話をもとに、相手の話を聞くようになりました。すると相手の考えがよく分かり、自分の中にない新たな視点を見つけることにもなります。つまり相手を大事にするということは、結果的に自分を大事にするということにも繋がるということです。

諏訪さんもどんどん良い方向に向かい、周りからの評価が良くなっただけでなく賞も受賞しました。これは話を聞いてアイデアにつなげたおかげですね。

物差しの違いを理解する

では今日のポイントをまとめましょう。まず聞くことから始める。自分と相手とでは物差しが違う。これは絶対にあります。特に年齢を重ねていくと、物差しはとても硬くなります。私の親もそうですが、とにかく話を聞かないんです。話を聞いたと思ったらまず否定。なぜかというと、年齢を重ねればそれだけ人生経験も積むので、「こうあるべき」という考えがとても強いです。

だからこそ、高齢の経営者の方で人の話を聞くことができる方はすごいですよね。私が60〜70歳になったら、果たしてそこまで人の話を聞くことができるだろうか? と不安になってしまいます。しかし相手の話を聞かないと自分の成長も止まってしまう。ひいては自分を大事にできなくなってしまいますので、まずは相手の話をしっかり聞いてみましょう。
そして相手が心を開いてくれるまで話を聞きましょう。なんとなく上辺で聞いていても、相手は心を開いて話してくれません。だから聞くことはとても大事です。

今すぐやめてしまった方が良いこと、それは聞いているフリだったり、実は興味がなかったり、自分の言葉に変換したり、自分の判断を押し付けたりすることです。逆に今日から始めることは、身体全体で聞く、相手の理解をゴールにする、まずはそのまま受け取る、理解と判断を分ける、です。
特に、話を聞いていると途中で口を挟みたくなります。私も経営相談をやっていると途中で口を挟みたくなるのですが、まず話を最後まで聞いています。最後まで聞くことで、口を挟まれたという相手の余計な感情を排することができます。

まとめ

最後になりますが、違いを理解するということがとても重要です。自分の物差しは相手とは違う、これは大前提です。価値観が違う方は仕方ないと思いますが、価値観がある程度似ている方に対しては、やはりしっかり話を聞くことが重要です。

ということで今日のまとめです。まず相手の話を聞いて、理解することが大事。そして後編のメインテーマでもありますが、話を聞くことで新たなアイデアが出てくる。アイデアについては後編でじっくりとお話します。

では今日の講座は以上です。また次の動画でお会いしましょう。

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自分と相手を大事にする

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