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【ロジカルシンキング第五回】優先順位で行動せよ

※下部にマンガとスライドの用意があります

こんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の中田麻奈美です。今日のテーマはこれ、「優先順位で行動せよ」。ロジカルシンキングで考えた先にある優先づけを学んでいきましょう。

発散と収束

では早速、解説に入っていきたいと思います。今回は白馬ビールさんというクライアントの広告について、そもそもパッケージデザインから変えた方がいいのでは無いかと天龍さんが提案しています。

…よっぽどダサいのでしょうか? ターゲットの若い女性から見て、ちょっといまいちな感じなのかもしれないです。そこに気づいた天龍さん、思い切ってデザインを変えてもいいんじゃないかというところにたどり着いた。その視点についてはグッジョブと諏訪さんも褒めてます。
ただ、残念なことに今回この広告の入稿まで1ヶ月しか納期がないのです。天龍さんは食い下がりますが、私も実は食品メーカーで開発をしていたので、この手の話は本当によく分かります。というかこんな話ばっかりだったんですよ。納期は当然決まっている、販売価格も決まっている。

その中で、原材料費の仕入れ価格は決まっている。当然、包装資材のお金も決まってる。製造すれば製造コストかかりますからその製造コストも決まってるとなると、私に何ができるの? ってなります。もう本当にちょっとしかできないんですよ。そのすごいジレンマの中、でもそれだと…って言いたい気持ちすごい分かるんですね。

でも発散したアイディアは必ず収束させなきゃいけない。その収束とは何かというと、優先順位をつけて行動に移すことだよって諏訪さんが言っています。これすごく難しいんですよ。
なぜなら、私も前回言いましたが、まずテーブルの上にアイディアを広げる。良い悪い、正しい間違い関係なく広げてみましょう。その中から選んでください絞り込んでください、となります。バーっとアイディアを広げる時点では、制約条件がないので良いアイディア出てくるんですよ。あれもいい、これもそれもいいっていうのが出てきて、これやったら絶対うまくいくじゃん? というのが出てくるんです。だけど、実際にはいろんな制約条件があるせいで、全部は選べない。

どれかに絞り込まなきゃいけないんですよね。それはすごく難しい。ただこれを定数と変数で考えてみましょうと諏訪さんは言っています。

定数と変数で考える

定数というのは、今は動かすことができない条件です。逆に変数は、自分たちのパフォーマンス次第で結果を変えられるものです。
よく言いますよね、過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ。過去と他人は定数ですが、自分と未来は変数なんですよ。昔宇多田ヒカルちゃんが歌っていました。若い子は知らないかもしれないけど、変えられないものを受け入れる力、そして受け入れられないことを変える力をちょうだいよ、と。

今回で言うと、ビールの味やパッケージ、そして締め切りというのは、これはメーカーである白馬ビルさんが決めることだから変えられない定数なんですね。でも自分たちがオファーを受けた広告の表現は変えられる、そこは変数なんです。
なので味やパッケージについてどうなんですかというところから切り込んで提案する、またはそこを疑うというのはとても大事ですが、まずは与えられた変数、自分ができるところで自分のベストパフォーマンスを出しましょう、ということです。

まずは変数にフォーカス

というわけで、思考の基本は発散と収束です。ロジカルシンキング活用の流れとして、MECE、つまりもれなくダブリなくアイディアをまず発散させましょう。その中で優先順位づけを行う。これはできる、これはできない、これは後回し。つまり優先順位に従って行動に移していく、それが収束です。

定数じゃなくて変数にフォーカスということがとても重要です。動かせないことや変えられないこと、つまり定数を優先するとなかなか実現できない。しかし変数にフォーカスし、まずは最高のパフォーマンスを引き出せるようにやってみる。努力次第で結果を変えられることにフォーカスするわけです。

そうすることで、限られた時間と費用の中で最高のパフォーマンスに繋げる選択肢が出せます。ビジネスにおいて費用と時間というのは、必ず制約条件になってきますからね。その中で自分ができることは何かを選び、その中で出来ることは何か? を考え、また発散して収束するという繰り返しになります。

これが優先順位をつけて行動する、ということです。いろんな制約条件がある中で、1回広げるんだけど、その中でここならできるぞ、と決めるわけですね。そしてその中で考えられることは何かともう1回広げて、これだと思うことを優先づけで決めていく。
つまり今できる範囲で最も出来ること、やるべきことから行動に移す、それが最高のパフォーマンスに繋がる最短の近道です。

というわけで、優先順位をつけて行動することの重要性とその意味を分かっていただけましたでしょうか?
それではまた次の講座でお会いしましょう。ごきげんよう。

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