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【チームマネジメント 第五回】リーダーの意思決定

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
さぁ今日は「リーダーの意思決定」ですね。前回はルールを定めていきました。今回は組織運営の2番目、リーダーの意思決定をじっくりと解説していきます。

意思決定の方法

では早速参りましょう。
チーム運営における3つのポイントの内の2番目、意思決定を今日はやっていきます。ここで皆さんに思い浮かべて欲しいのですが、実際に皆さんの会社などで何かを決めるとき、意思決定の方法はどうやっていますか?

恐らくですが、みんなが納得する形で結論を出すのではないかと思います。それは悪くはないのですが、すごく時間がかかりませんか? 例えば、何か会議をやったときに、1時間半経っても2時間経ってもなかなか決まらない...意思が上手く噛み合わない。そのまま3時間ぐらい経って、辞めよう...結論が出ない...ということは結構あります。納得いくまで話し合うのは悪くはないのですが、ただその分コミュニケーションのコストがすごくかかってしまいます。

だからこそ変えていく必要があるのですが、こういったみんなが納得する形で結論を出すというのを「合議制」といいます。

次のページに移りますが、まず意思決定の方法は3つあります。「独裁」「多数決」「合議制」ですね。
これらは「納得感」が高いか低いか、「時間」いわゆる効率的かどうかという面で高いか低いか、という2つの軸に分かれています。
例えば「独裁」ですと納得感は低いですが、時間の効率は非常に高いですよね。「合議制」ですと納得感は高いですが、時間の効率は非常に低い。こういったメリットとデメリットがあります。
多くの会社では、合議制を採用しています。ですのでスピードが遅くなってしまうのですね。

意思決定を速めるために

これらは、例えばサッカー型や卓球団体戦型ですと非常にまずいです。状況の変化度合いが大きい小さいで言うと大きい方ですよね。なのでじっくり決めていっても、すぐに状況が変わってしまうということも結構あります。なのでここは、チームごとにやり方を考えていく必要があります。

ではどうやって考えていくのか? ここで「うちの会社で合議制を避けるのって難しい気も...」と元喜君が言っています。SNSの運用で色々決める人が合議制というのは結構大事ですよね。みんなが納得しないと、例えばSNSの開発などなかなか難しいと思います。なので合議制を一切なくすというのは、難しいでしょう。
その場合は「スピードとセットで考えて、事前に選考基準を設けるなどの工夫が必要不可欠だな」ということです。つまり合議制を軸としながらも、「これについてはこういった基準で決めましょう」などそういう一つのルールを作っていくことが必要となります。

もう一つ「合議制よりも、正しい独裁がチームを幸せにする」
「正しい独裁」、なんだかあまり良くないイメージはあるのですが、独裁だと意思決定までのスピードが速いですよね。今日話し合いをして今日決める! と。それが出来るのですが、その分どうしても納得感は下がります。
ただ議論になるということは、それぞれメリット&デメリットがありまして、特に大きなデメリットとしては、時間の効率が非常に低くなること。そうすると状況の変化度合いに対応できないので、それならやはり独裁の方が有利だなという結論に至ることもあります。

ここで見ていただきたいのが、漫画下の真ん中「チェスで5秒で考えた手と、30分の手がほとんど同じ」、つまり86%一致しているということで、いくら考えても結論としては最初のものが一番良かったね! ということが実際に結構あります。なので独裁もあながち悪いわけではありません。
ただ独裁をするということは、それだけ納得感は低くなりますので、その分しっかりと説明をする必要がありますね。「俺がこう決めたからこれにしよう!」なんていうのはもう論外です。そうではなく、「これこれこういう理由で決めたから、ちゃんとみんなも納得して欲しい」と、「納得できなければ、いつでも聞いてくれ」ということです。

このように孤独と強い意志が必要だからこそ、しっかりメンバーが納得する形で伝えていかなければならないということだけは覚えておいてください。

意思決定の方法を決める

では今日のまとめに移ります。
まず「意思決定は3つの方法」があります。「独裁」「多数決」そして「合議制」ですね。それぞれ「納得感」と「時間」でメリット&デメリットが分かれております。
「独裁」スピードは速いですが、納得感が低いので、意思決定プロセスはきちんと共有する。
「多数決」これはあまりやるところはないかと思いますが、少人数の人たちの色々な意見があると思います。ただそれはやはり決定後はもう多数の方に従ってくださいということを決める。
「合議制」事前に情報共有をして、当事者のみで決める。代表制なんて言われますが、いわゆるそのリーダーや関係者、それらの方々で事前に情報共有して決める、そんな方法をとっていくとスムーズに進みます。

独裁制ですが、かなりこれは大変です。実際にその人に対する非難も来ますので、強い意志が求められます。しかし独裁しなければいけない場面というのはあります。特に新規事業、(これ私もよくやるんですが)新規事業でいちいち話していたら全然スピード感が遅くなってしまうんですよね。だからこそ早く決めなければいけない場面で独裁が必要です。
この「独裁」という言葉が引っかかる方もいらっしゃるかと思いますが、リーダーシップというものは2つありまして、「みんなの意見をまとめること」も重要なのですが、「決めるときは決める」という強い意志も必要となります。

だからこそ「合議制」「独裁」、それぞれメリット&デメリットがありますので、うまく使い分けましょう。そのうまく使い分ける基準は、チームのタイプによって使い分けるというのが一番いいですね。

いかがでしたでしょうか? 今日は意思決定について解説をしました。「独裁」「多数決」「合議制」それぞれメリットとデメリットがありますので、うまく状況に応じて使い分けてくださいということですね。

では今日の講座はここまでとします。また次の講座でお会いしましょう。

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