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損益計算書(P/L)後編

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
今日は「損益計算書・後編」ですね。前編では「損益計算書とは会社の成績表」だというお話をしました。そして「粗利益」、つまり「売上総利益」ですが、「売上総利益」と「営業利益」はしっかりと覚えてくださいという話をしました。今日はもう少し踏み込んだところをご説明します。

業種による原価率の違い

前編と漫画は一緒になりますが、少しおさらいをしていきましょう。
「損益計算書は成績表」だというお話をしましたね。例えば、売上が100%だとすると、営業利益が66%出ているこの業界は何でしょう?ということで、IT業だということをお話しました。基本IT業というのは、売上原価や販管費、こういったものがかかりづらい業種であり、その分人件費がかかりやすいですが、営業利益が出やすい企業業種だということでした。

次に自動車製造業を考えてみてください。基本は原価がかなりかかりますよね。色々な材料素材を使ったり作ったりとあるわけですから、原価というのがかかります。またトヨタやホンダなどの自動車のメーカーですと、その子会社がやっていますが、販売をしなければいけません。すると販管費というものもかかりますね。ディーラーの建物、それから営業マン、または広告宣伝がかかります。なのでここまで営業利益が出るということはないです。飲食店も同じですね。基本的には原価、食材が40%ぐらいかかります。それから人件費がかかりますので、営業利益というのはもっと低くなります。
「原価」「販管費」「営業利益」この仕組みは業種によりかなり違います。なので色々な業界のパターンというものを覚えてみてください。

会計上の記載方法

では次に参ります。損益計算書はProfit&LossStatementということで、「P/L」という略し方をします。漫画の右下のところですが、P/L右側の売上、左側の費用・利益というところが必ず左右で一致するということを、ひとまず覚えてください。
そしてP/Lの利益で重要なのは、いわゆる粗利というところの「売上総利益」ですね。それから「営業利益」これも大事だというお話をしました。まずこの二つ、「売上総利益」と「営業利益」は、ぜひ覚えてください。
そして最後、答えはIT業でしたということで、クイズがありましたけれど、その後P/Lというものは「こういう感じに分解ができますよ」と説明があります。しかしまだここまでは覚えなくて大丈夫です。ただ簿記などをやる時には、これを覚えておくといいですよということでしたね。

そして今日の解説に進んでまいります。
まず損益計算書の内訳ということで、これは先程も少しお話をしましたが、簿記や決算に携わる方は覚えなければいけません。
ただ分析をする場合はここまで覚えなくても大丈夫です。ですが、簡単に内容だけお話しますと、左側に費用と利益、右側に売上高を書きます。実際これは少し分かりづらいです。なので「書く時はこうやって書きますよ」というのだけ覚えてくださいね。P/Lの右と左の大きさ、つまり金額ですね。左右の金額は必ず一緒になります。一緒にならなければどこかで計算がおかしいということですね。

「利益」の違い

そして今日のポイントですが、前編から何回もお話している「売上総利益」と「営業利益」これがとても重要です。
なぜかというと、この二つで「その企業の本業による稼ぐ力」がわかります。この後少しお話しますが、「売上総利益」が高ければ、当然それだけ利益が出やすくなります。「営業利益」が高ければ、当然それだけ会社にお金が残りやすくなるということですね。

ここに説明が書いてありますが、その後も「経常利益」「税引前当期純利益」そして「当期利益」とあります。「経常利益」とは事業全体から得た利益ですので、例えば不動産収入などそういったものが入ります。それらを引いて最後は「税引前当期純利益」。ここですと「特別利益・特別損失」ですね。一時的に何か儲かったお金、例えば宝くじみたいなものを想像してください。
そして一時的な損失、例えば工場を閉鎖するなど、そういった特別利益・特別損失を引いて「税引前当期純利益」を出す。そこから税金を引いて、「当期利益」を出す。という形なのですが①番と②番をまず覚えてください。「売上総利益」「営業利益」ここさえ覚えてしまえば「その企業の稼ぐ力」というものがわかりますので、まずはここをしっかり覚えてください。

そして「売上総利益」。こちらは先ほども重要だとお話しましたが、前回やりましたね売上原価。例えば左側ですとファストフードのように回転率を重視した経営をするので、これだけ原価が高くなります。それに対し右側は高い単価で空間を重視しくつろいでもらうため、それだけ売上原価が低いということです。実際に販売価格は左が250円だとすると、右は800円ぐらいの違いがあります。こういった利益構造を知ると、その会社のビジネスモデル=「戦略」がわかるという話は前回お話しましたね。

売上総利益をいかに高めるか

今回は「売上総利益」です。これ以上には利益は出ないのです。つまり、売上高から原価を引いて売上総利益が出ますが、これ以上は絶対に利益は出ません。なぜかというと、売上原価というのは必ずかかるお金ですので、ここの原価をいかに下げていくかがこの利益体質には重要なポイントとなります。ただ、その企業のポイントや核となるもの、例えば味や品質、そういったものに直結するところの原価を落としてしまうと、売れなくなってしまいますよね。

なので必ず原価を考える際には、仕組みを改善する。つまり「効率化をする」ということがとても重要になります。なるべく素材や品質、そういったものは落とさずに、それ以外の部分、例えば作るプロセス、サービスを提供するプロセスなど、そういったものを改善していく。するとかなり利益体質になりやすくなります。

売上原価の他に「販管費」というのがあったのは覚えてますか? 販管費に関しては、例えば広告を削減する、人件費を抑制する、あとは設備投資を抑えるなど色々とやり方があります。けれどそこではなくて、この売上総利益、つまり「売上原価をどれだけ小さくできるか」ということが、やはりこの企業の善し悪しを分けることになります。なので「売上総利益が大きい企業ほど稼ぐ力が強い」ということですね。
先程のIT企業、営業利益が66%ありましたが、そこでは売上原価9%ぐらいでしたね?これが一つのポイントになります。ですので、売上原価が低い企業さんというのは、売上総利益が高く大きい、優良企業と見なされやすいです。

いかがでしたでしょうか?損益計算書というものは「その企業の稼ぐ力」、これがとてもよくわかります。
これがわかると、当然普段の仕事に対しても見方が変わってきます。ですので「貸借対照表=財産状況」「損益計算書=会社の成績表」。損益計算書の中では、「売上総利益」と「営業利益」がとても大事であり、「売上原価が低い企業ほど稼ぐ力が強い」ということをぜひ覚えてください。

では今日の講座は以上となります。また次の講座でお会いしましょう。

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