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【ロジカルシンキング第四回】実務に活かすロジックツリー

※下部にマンガとスライドの用意があります

こんにちは、戦略デザインラボの中田麻奈美です。今日のテーマはこれ、「実務に活かすロジックツリー」です。いよいよロジックツリーを実務へ生かす方法を学んでいきます。

ロジックツリーによる効果

前回の講座は、いわゆる練習問題ですね。小川くんに彼女ができないのは何で? という問題に対して、何がいけないのか、どこ直せばいいのかという課題を発見するためのトレーニングだったわけです。
実際にロジックツリーで深掘りしてみて、問題を小さくすると自分で行動できるような気がしますよね。小川くんはすっかりその気になっちゃっていますが。天龍さんもMECEで漏れなくダブりなくを考えれば、アイディアが出てきそうな気がすると言って楽しそうですね。

そう、ロジックツリーでは二つの「良いこと」があります。一つは「やるべきことの整理」。例えば「市場調査しておいて」と言われたら、すごく漠然としているので何から手をつけたら良いか分からなくなりますね。でもそれをロジックツリーにより、ニーズ調査、市場分析、競合調査などに分解していくと、ちょっと具体的になりますよね。
さらに、例えばニーズ調査であれば「アンケート取ってみましょう」「ヒアリングしてみましょう」「クレーム分析してみよう」と、具体的な行動レベルまでつなげることができます。

そしてもう一つは「アイディアの発見」。まずはひたすら考える。思いつく限りの発想を膨らませましょう。良い悪い、正しい間違いという概念にとらわれず、まずはテーブルの上にバーっとアイディアをたくさん出す。つまり発散させ、そこから深めていきます。

そしてまた広げて深めてという繰り返しで、発散と収束の繰り返しでアイディアはどんどん磨かれていきます。その最初のステップである発散において、ロジックツリーのようなフレームワークがとても役に立ちます。マトリクスを使うのもすごく良いやり方です。
こういうのをどんどん練習してやっていくと、最後は諏訪さんみたいな「The・できる女」になれるよと言っています。

実務上のポイント

実務でもロジックツリーにより要素レベルまで分解していくと、日々のやるべきことまで落とし込めますよね。先程のようにアンケート調査であれば、アンケートの項目を考えるのに30分かかるな、でもそれを実際のアンケートフォームとして作成するのは10分でできるぞ、それをどこに送るか送り先をリストアップするのは、ちょっと15分ぐらいかかるかなあ、など要素レベルまで分解して時間を図れますよね。

そこまでいけば具体的なスケジューリングができますよね。この会議とこの会議の間が30分空いているから、ここであれとそれをやろうみたいな感じで。市場調査という大きい山を「要素レベル」まで小さく崩していく。そしてその要素を1個1個完了させていく。そうすることで、いつの間にか大きい山も終わるわけですよ。これが仕事を遂行するという点で非常に大事なことです。

そして、新しいアイディアを考える際にもロジックツリーは非常に使えます。まずは思いつく限り発散させる。そして発散と収束を繰り返し、アイディアとして煮詰めていく。特に発散をやるのにロジックツリーはすごく役立ちます。ブレインストーミングは大手企業だけでなく、中小企業でもやりますからね。
ブレインストーミングは付箋に思いつく限りのことをそれぞれワーッて書いて、それを持ち寄って、そこから似たようなものをグルーピングする手法です。ロジックツリーの部分を強調すると、最初に切り口がワーッてあって、それをどんどんみんなで広げていって、みたいなやり方になります。

そうやってアイディアをたくさん出していく。ロジックツリーはそんなところに役に立つかなと思います。

論理的な考え方を身につけよう

「ロジカルシンキング」というと頭の良い人が身につけているもの、というイメージがありますが、ロジカルな考え方は才能でも何でもありません。あくまでも訓練を積んで身につけていくものです。
マナーも私みたいに最初からできる人はいますけど(笑)、最初からできる人はできるというだけで、そうでない人も練習すれば誰でも身につけることができます。

ロジックツリーは、綺麗に書くことが目的ではないです。何かこう手段と目的がごっちゃになってしまいがちなんですけど、あくまでこれはツール(道具)です。そもそもロジカルに考えることすらも本来の目的ではなく、要素レベルに分解して取り組む内容を決めるため、または相手に伝わるように伝えるため、ロジカルシンキングが必要なのです。そのための道具がロジックツリーやその他のフレームワーク、ということです。

さて、今日はロジックツリーを実務に活かすポイントを開設しました。ロジックツリーやフレームワークを実務へどう活かすか、おわかりいただけましたでしょうか?
それではまたお会いしましょう。ごきげんよう。

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ロジカルシンキング

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