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【心理的安全性 第三回】遠慮してしまう原因は?

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
さあ今日は「遠慮してしまう原因は?」です。前回に続き「心理的安全性を阻害する4つの要因」であります4つの不安の中の、後半の2つを中心に解説していきます。

心理的安全性を阻害する4つの不安[後編]

ではさっそく漫画に進みましょう。
「ところで、③邪魔への不安 ④否定への不安 っていうのはどんなことを指すの?」と昇くんが聞いています。

③邪魔への不安とは、「話がまとまりかけているのに今発言したら邪魔していると思われるかもしれない」という不安のことです。
例えば会議でなかなか意見が出ないときは「邪魔への不安」が影響している可能性が高いということです。

「よく発言すると会議が長引くから煙たがられることがあるだろう?」と雄吾くんが聞いていますね。すると「実は今日の会議でみんながなかなか発言してくれないから“積極性がないな”と思ってたところだったんだ」と昇くん。
原因は積極性ではなく邪魔への不安だったかもしれませんね。

④否定への不安は、例えばプロジェクトの懸念点を指摘したりしていると「いつも否定ばかりするヤツだと思われるんじゃないか」と不安になることです。
こちらも良くある不安です。「この点はどうなるんでしょう?」「それからここも…」と色々言うことで、「否定ばかりするヤツだな…」と思われてしまうかもしれない。そんな不安から、あまり発言ができなくなってしまうことがありませんか?

それを聞いた昇くんは「最近伊勢のイキがないのはそのせいかも」と思い出しています。
「何か質問や意見はありますか?」と声聞いた時「あれこの案のスケジュール感だと繁忙期と被るから、もう少し後ろ倒しにしないと回らなくなる気もするけど…でもある程度話まとまっちゃってるし、今横入れすると煙たがられそうだな」と伊勢くんは考えています。

すると先ほどの③の邪魔への不安や④の否定への不安によって、心理的安全性を壊しているような状態になり、「部長が仕切ってるから納期も確認しているだろうし、言わなくていいや」…とそこで言わなくなってしまったということですね。

本来はプロジェクトに懸念点があれば指摘することが重要です。この伊勢くんのような不安が続くと、段々和を乱していると思われる気がしてしまい積極的な発言が減っていきます。

「うちの若手がまさにそんな感じだ」と昇くんはため息。
これは実際にあることで、段々に空気を読むようになってしまうと、成長も期待できませんし、積極性もしぼんでしまいます。

「どんなに社員同士が仲が良くても、本音で話し合える職場環境はまだまだ少ない」と雄吾くん。仲が良いのと、心理的安全性があることは別なのです。
「事なかれ主義でよかったり、余計なこと言って仕事が増えたら面倒くさいって感情もあるからな」と雄吾くんは続けていますが、「じゃあ今の環境からどうやって心理的安全性を作り上げていけばいいのかな?」と昇くんが考えています。

これに対し雄吾くんは「一言でいえば“行動と発言を変える”」「最も大事なのは“自分が率先して行動して見せること”」と答えていますが…この内容はまた次回に解説いたしますね。

まとめ

では今日のまとめに入ります。
「心理的安全性を阻害する4つの要因②」(1つ前の講座に①②があります。)
③邪魔への不安
発言したら「邪魔なやつだ」と思われることへの不安 → 会議等での発言が減る
④否定への不安
「否定ばかりするヤツだ」と思われることへの不安 → 懸念点があっても指摘しなくなる

実際にこれらは皆さんにとってもよくある事だと思います。特に日本人は、この「邪魔」と「否定」にはかなり不安があります。よくあるのは会議で意見が出ない場面。ほとんどがこの2つに尽きます。

ですのでまずは発言を邪魔しているその引っ掛かりを取り除いてあげることが重要になります。そのためには発言しやすい場にすることが必要であり、リーダーの心構え一つで変わってきます。
この辺はまた次回も解説をいたします。

発言する側の配慮

ここでもう一つ。この時に発言する側も気をつけなければいけません。
いくら心理的安全性が高くて自由に発言ができ、指摘しても大丈夫となっていても、発言する側のこれらの話し方(例えばすごく嫌味な否定の指摘、くどくどと結論無しに話すなど)は絶対NGです。
これらをやると逆に心理的安全性が下がってしまいます。

リーダーは当然発言しやすい場を作るのですが、発言する側も自分の発言には注意しなければいけません。
発言する時は「結論先行でしゃべる」「指摘する際には誰か特定の人を攻撃するような指摘の仕方はしない」ようにしてきましょう。

「本音で話し合える職場づくりの一歩」
・余計なことをして仕事を増やしたくない
・事なかれ主義

こういうものはどこの会社でもあり得ることです。なので「リーダーが率先して行動と発言を変える」ことが大事になります。
まずリーダーが動く。それから他のメンバー・部下に色々とお願いをしていきましょう。まずリーダーがやらないと、メンバーは動きません。

最後に

いかがでしたでしょうか? 心理的安全性は高めれば高めるほどメリットがあります。色々な要因があって低いままであるなら、それをしっかりと改善していくことが重要です。
そのためにはまずリーダーから率先して動くということ。そうは言っても「何をすればいいのか?」というのは、また次回解説をいたします。

では今日の講座はここまでとします。また次の講座でお会いしましょう。

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心理的安全性

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