【初めて部下を持つ人の心得 第一回】初めて部下を持った時に

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
今日は「初めて部下を持った時の心得」です。今まで営業や現場などをやったてきた方が、管理職の立場(マネージャーなど)になり、中途採用の人材が部下として入った時、どのように接していけばよいかを中心にご紹介していきます。

管理職に求められるもの

さっそく漫画に進みましょう。
これは諏訪さんが昇進したての頃の話。「はじめまして、栗山春人です!人材育成の専門家として、僕の知識を皆さんに共有できれば嬉しいです。」と講師が話しています。

「恐らく皆さんは今、初めて部下を持って、どうしていいか悩んでいる方が多いと思います。」「まずはじめに、“部下を持った時に知っておくべきこと”からお伝えします。」と栗山さん。

早速諏訪さんは「管理職になって、会社は諏訪さんに何を求めていると思いますか?」と問いかけられています。

「部下を育てる側に回って欲しいと思っていると思います。」と答えていますが、ここはとても重要な部分です。まさにその通りでして、会社は皆さんが部下を育てる資質があると見込んで、管理職に任命しているのですね。

しかし実際はそうでもない時もあります。部下を育てる資質が無い方でも管理職に任命されてしまうこともあるので、そういった場合も今日の話を参考にしてください。

さらに「現場のまとめ役としての期待もあるはず」とありますが、スキルやノウハウは当然ながら「まとめる力」も期待されています。その能力があると認めているからこその抜擢ですね。

次に立場を逆にして「部下が上司に求めていることは何でしょうか?」と別の参加者に聞いています。すると「人として信頼できることが大前提だけど、仕事ができる人じゃないとついていきたいと思ってもらえない」と言っていますね。

仕事の出来については会社からのお墨付きがあるわけですが、「人柄」例えば責任転嫁をしないことや、感情的にならないと言ったことですね。

理想のゴール設定

その上でまず皆さんにしていただきたいことは「理想の上司像を書き出す」ということです。上司になったからこそ「理想の上司」とはどんな人か? を思い浮かべていただきたいです。

また自分が部下だったら、どんな上司ならついていきたいと思えるのか? 尊敬したいと思うのか? をなるべく具体的に書きだしていきましょう。
例えば信頼できる上司なら、「言ったことは必ず守る、人によって態度を変えない」など具体的にしてみましょう。

これは皆さんの近い将来に向けたゴール設定となります。つまり「理想の上司とはどういう人だろうな」というのを具体的に書けば書くほど、近い将来に向けたゴールが明確になるということです。

ゴールが決まっていないと、どの方向に走れば良いかわからないですよね。自分はどんな上司になればいいのか? というとき、やはりゴールがないと迷ってしまいます。
「しっかり書き出していけば、いつの間にか自分がなりたくないと思っていた上司になってしまうなんてことを防げそうです!」と言っていますね。

感情で怒鳴り散らすような上司にはなりたくないんだと思っていても、ゴールがしっかりしていないと、自分がそうなってしまう可能性があるということです。

そしてその書いたものは、誰に見せるでもありませんが、なるべく目につくところに置き、定期的に自分を振り返りましょう。
例えばメモ帳やスケジュール帳にこの理想の上司像を書いてみてください。

「次は具体的な人材育成の考え方についてお伝えします」ということで、今日の漫画は終わりとなります。

まとめ

では解説に進みます。
「上司に期待されることとは?」期待していることを「会社」と「部下」で分けてみましょう。
・会社が期待していること → 部下を育てる/現場のまとめ役
・部下が期待していること → 信頼できる人柄/仕事で引っ張ってくれる

この2つの側面があるからこそ管理職と言われています。つまり「会社の期待に応える」そして「部下の期待に応える」この2つを達成して初めて「理想の上司」といえます。

「初めて部下を持った時にすべきこと」
・理想の上司像を書き出す
・目につく場所に置き都度見返す

例えば信頼できる上司ですと、「言ったことは必ず守る」「人によって態度を変えない」といった形で、具体的にどんな上司だったらいいのかを書き出してみましょう。そしてこれが皆さんの近い将来のゴールになりますので、その理想の上司像に向けて「自分が何をしなければいけないのか」が分かるようになります。

最後に

いかがでしたでしょうか? 意外とこのリーダーや管理職に求められる役割っていうのは、今までのスキルやノウハウ、経験というのが役に立たないことも多いです。
それは「プレイヤーとしての能力」と「管理職・マネージャーとしての能力」が、実は全然違うからです。

だからこそ苦手としている方も多いのですが、そういった場合はこんな上司は嫌だリストに加えて理想の上司だったらこういう人が良いな! という理想の上司の具体的な姿を書くことで、将来のゴールを定めてみましょう。

では今日の講座はここまでとします。また次の講座でお会いしましょう。

初めて部下を持つ人の心得

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