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【中小企業の成功事例】強みの魅せ方にこだわった集客事例

こんにちは、戦略ラボ統括講師の岡本です。
突然ですが、この記事をご覧になっているあなたが経営者なら、「これだけは負けない」という自社の強みをすぐに言えるのでは無いでしょうか。
しかしその一方で、周りにその強みが認知されているかといったら、そうでも無いかもしれません。
そこで今回はプロモーションの中でも特に重要な「ブランディング」に近い部分をご紹介します。

1. 自社の強みをブランド化した事例(北海道網走郡 株式会社山上木工)

「うちの商品、すごく品質良いんだよ。そうそう壊れないし大手よりも精度が高い」

つい先日、経営相談に伺った際にこのようなお話をいただきました。
中小企業の経営者の方で、自社製品・商品やサービスに絶対の自信を持っている方は多いかと思われます。
しかし、その強みをしっかりと周りに伝えられているかと言ったら…そうでも無いかもしれません。

なぜかと言うと、人は他人の自慢話には興味が無いからです。
「自慢話じゃない…」と思われるかもしれませんが、他人にとってはそう聞こえてしまうのです。

だからこそ、自社の強みを外部に発信するにはコツがあります。
今回の事例企業である山上木工さんは、その点において非常に上手い形で周りに発信したと考えております。

その前に、山上木工さんのことを少しだけ。
現在、プロモーションに関する発信は専務取締役である山上裕一朗さんが手掛けられていると思われます。
とてもユニークかつ実用性の高い家具を製造・販売し、多くのメディアに取り上げられています。

山上木工さんのプロモーションには、2つの軸があります。
1つはSNSなどによる積極的な発信、もう1つは地元廃校を活用した拠点の展開です。

2. 魅せ方にこだわる

まず1つ目のSNSによる発信ですが、撮り方に非常にこだわっていることが見て取れるかと思います。
商品のプロモーションで大切なのが「魅せ方」です。

ここではあえて「見せる」ではなく「魅せる」としていますが、単に綺麗な画像を撮れば良いと言うわけではありません。
ターゲットとなるお客様を想定し、「どのように魅せれば良いか」を考える必要があります。
その点において、山上木工さんは魅せ方が非常に上手い印象を受けました。


3. 地域と連携する

そしてもう1つ、地元との連携も重要です。
例えば「うちの商品は本当にすごい」とアピールするのか、「うちの商品、見てください。きっと気に入りますよ」とアピールするのかでは、お客さまの印象も大きく違います。
直接的な売上につながるのは前者かもしれませんが、後者はファンを大きく獲得することができます。

ファンが増えるとどうなるでしょうか?
…そうです、口コミやメディアへの露出が増えていきます。
口コミやメディアへの露出が増えると、さらに多くのファンを獲得することができます。

しかし、ファンを増やすには大局的な視点も大事です。
それはつまり、自社だけでなく地域全体の活性化を目指していくという点です。

私の地元である長野県でも地域活性化の取り組みが盛んであり、同じく廃校を活用した研究施設のようなものも出来ております。
なぜこのような取り組みを行うかというと、やはり皆さん「地元」が好きだからではないでしょうか。
そして地域活性化の取り組みは、横のつながりや連携を必要とします。
だからこそ地域のために連携して活性化を図ることは、ファンを獲得するための打ち手にもなるのです。

4. ブランディングの要とは

近年ではブランディングという言葉をよく耳にしますが、ブランディングは自社を大きく見せることでも、自社の商品・サービスを高そうに見せることでもありません。
大事なのは「体験によりファンを獲得すること」。

例えば、あなたの会社はどのような理念を持ち、どのような活動をされていますか?
そして、それをどのように顧客や地域に伝えていますか?

「我が社の理念は〜〜であり、〜〜の活動を行っており…」と、言葉で伝えているのではないでしょうか。
ですが言葉は時に「イメージがつかない」ものになってしまうため、思った以上に周りが自社を理解してくれないということもあるのです。

だからこそ、顧客に体験を提供するのがベターです。
それは会社見学・工場見学であったり、イベントであったり、勉強会であったりと、いろいろな方法が浮かんでくるかと思います。

そしてブランディングでは、積極的にプレスリリースや各種施策を活用することをお勧めします。
山上木工さんもこうやって中小企業白書に掲載されたのは、プレスリリースなどによる情報発信が奏功しているほか、中小企業庁が主催する「アトツギ甲子園」に出場されたのも大きな要因ではないかと思われます。

知られなければ、それは無いとの同じです。
だからこそブランディングを行い、ファンをどんどん獲得していきましょう。
その際には自社だけで行わず、地域を巻き込んでいくことをお勧めします。

5. 海外展開の重要性

つい先日、ショックな言葉を耳にしました。

「日本は途上国だから後回しにされてしまう」

これ、なんのことか分かりますか?
…コロナ禍やウクライナ情勢で製品が不足する中、日本という国は「購買力がない」ため、製品が他の国に回ってしまっているということです。
これには私も驚きましたが、あながち間違ってもいません。

つまり、日本の購買力は今後も横ばい、もしくは下がっていくことが予想されます。
そうなると重要なのは「海外展開」です。
山上木工さんもその辺りの重要性はしっかりと認識されているようで、海外展開を積極的に行っていくそうです。

日本は今まで、通貨高の状況が長年続いておりました。
このため、通貨安になった際のビジネスチャンスについて、さほど開拓が進んでいないのが挙げられます。

ですので、今後は未開拓のビジネスチャンスがどんどん生まれてくると言えるでしょう。
特に海外需要はさらに伸びていくのは確実ですので、ぜひその辺りも踏まえて自社のブランディングを行ってみましょう。

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