【SDGsに取り組む 第一回】SDGsって何だろう?

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
さぁ今日は「SDGsって何だろう?」。皆さん「SDGs」という言葉ご存知ですか? 最近だと、テレビや新聞それから雑誌でこの言葉がよく出てきますよね。
ただ具体的に知っているって方は少ないんですよ。だからこそこの章の講座で、それぞれしっかりと学んでください。

SDGsとは

では早速漫画に進みます。
「う〜ん...これって何なんだろう」と、天龍さんがいきなり悩んでいますね。
何に悩んでいたかというと、「SDGs って知ってる?」と小川くんに聞いています。小川くんは「知っていますよ、持続可能の何とか〜ってやつですよね」と、かなりうろ覚えのようです。

天龍さんは「詳しく教えてくれないかな」と言っているのですが、小川さんも「詳しくと言われても、僕もなんとなくふわ〜っと知ってるだけですよ」と答えています。そこに諏訪さんがやってきて「ふわ〜っと知ってるだけじゃダメよ、小川くん」といきなりダメ出しをしていますね。

しかし、この小川くんの言いたいことも分かります。なぜかというと SDGs は、すごくふわ〜っとした概念なんですね。なんと言いますか "抽象的" なものなのです。
つまり「具体的に何かをしてください」という決まりごとではないので、なんとなくふわ〜っと覚えている方がたくさんいるのですね。
だからこそ具体的に知る必要があるということです。

では「SDGs」は何かというと、2015年に国連で採択されたアジェンダ、これに盛り込まれた約束事です。日本では「持続可能な開発目標」なんて言われています。
「SDGs」は略称なのですね。正式名称は「Sustainable Development Goals」で "持続可能な開発目標" 。だからこういう訳され方をしているのですね。


これは「世界を持続可能なものとするため、力を合わせて2030年までに様々な課題を解決しよう」という取り組み。つまり2030年までに解決しなければいけない取り組みが色々あるわけですね。
だからこそ「世界で力を合わせて解決に向かっていきましょう」というのが SDGs です。

なぜSDGsが必要か


ちょっと考えてみてください。「世の中は未来に向けて持続可能だと思う?」と諏訪さんが聞いています。
それに2人も答えていますが、例えば環境問題、貧困問題、それから景気の問題、そして少子高齢化の問題や過疎化。こういったものは日本だけでなく、世界共通で抱えている課題なのですね。


このように色々と解決をしてかなければいけないのですが、今まではどうだったかというと、漫画下の真ん中を見てください。
今まで経済成長の裏側で見なかったことにしていた。つまり豊かさを追い求めるあまり、様々な問題があったのですが、それらを見てこなかった、見なかったことにしようと。だからこれだけ酷いことになってしまったのですね。
だからこそ、今解決しなければいけない。それが SDGs です。

企業にこそ重要

もう一つ「僕たち個人には関係がありそうですけど、会社も関係あるんですか?」と小川さんが聞いてますね。これ実は大アリなんです。
個人だと取り組んでも限界があります。この SDGs の前に "MDGs" という言葉がありました。MDGs は "個人・行政の力だけ" でビジネスの力を廃していました。つまり「ビジネスで儲けることを考えちゃいけないよ」といったような内容でした。そうしたら全然広まらなかったのですね。
だからこそ今度の SDGs は「ビジネスの力も借りて、持続可能な世の中を作ろう」といった流れになります。


そこに松本社長が現れて「我が社もちょうど SDGs に取り組もうと思っていたんだよ。ぜひ2人にその旗振り役を務めてもらおうか」と言っていますね。
なぜこの2人が旗振り役なのか? 漫画下のところですね。「SDGs は若い人ほど積極的に取り組んでいるんだ。君たちが率先して取り組むことが我が社からのメッセージにもなるんだよ」と言っていますね。

そうなのです。若い人ほど取り組みが盛んなんですよ。なぜかというと、自分たちが年老いたときに世界が持続可能になってないと困りますよね。
だからこそ今、いろんな課題に取り組んで解決を図っていこうといった流れが、若い方の方が盛んであるということなのです。

ビジネスの力を借りる

では今日の解説に進みます。
まず「SDGs」= "持続可能な開発目標" この言葉はしっかりと覚えてください。
これは "世界を持続可能なものにする" そして "持続可能なものにするために解決すべき課題への取り組み"
2030年までに解決すべき世界共通の課題ですね。これを解決するのが SDGs だということです。

そしてもう一つ「SDGs は企業の力の見せどころ」
つまり "個人だと課題解決に限界がある" 。だからこそ "ビジネスの力で持続可能な世の中を作っていこう" ということですね。
また "若い方ほど積極的に取り組んでいる" ということで、自分たちが年老いたときに、まだ課題として残っていたら困るからですね。特に環境問題なんかは気温がどんどん上がっていく...それは困りますよね。住めなくなってしまう。
だからこそ今解決しなければいけないということです。

いかがでしたでしょうか? 実はこの SDGs の取り組みは、私の地元である長野県でとても盛んなんですね。日本でも有数の取り組みをしているのですが、その中でも私は SDGs の経営支援で結構色々なことをやっています。だからこそ、この SDGs の "温度感" というのがすごく分かります。

例えば一昨年だと、本当に取り組む企業さんは少なかったです。しかし去年のそうですね...中頃からは、かなり増えてきました。今年に入ったら、本当に増えてきました。だからこそ中小企業にとっては、今 SDGs に取り組まないと逆に困ることになります。
そうなるといけませんから、ぜひこの講座でしっかりと理解した上で、講座を全部見終えたらすぐにでも SDGs に取り組んでみてください。

では今日の講座はここまでとします。また次の講座でお会いしましょう。

SDGsに取り組む

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