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【自己管理能力を鍛える 第三回】理性の弱点とは

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。今日は「理性の弱点とは」です。
前回は「感情」をうまくコントロールしていくことが重要だとお話しましたが、しかし「理性」の弱点を知らないと、感情をうまくコントロールできません。
ですので、今日はこの「理性」をしっかりと学んでいきましょう。
そして、理性はどのようなところに弱点があり、感情をうまくコントロールするためにはどのように理性の弱点を潰していくのか、ということを学んでいきましょう。

理性は弱い

では漫画の解説に進みます。前回の続きですが、理性にも弱点があります。この理性の特徴を知らないと、象さん(感情)は上手く扱えませんよね、しかし、多くの人がこの理性の特徴知らないのです。

私もこの理性ってものはあればあるほど良いと思っていました。しかしそれは間違いなんです。で、じゃあどうすればいいの? と疑問に思いますが、まず理性の弱点を出してしまった時にどうなるかということを想像してみましょう。よく家族や恋人と一緒にいる時、最初は楽しい話をしますよね。
ただ、そのうちどんどん不満になる部分が見えてきてしまって、マイナスの話ばかりしてしまう。そうすると喧嘩や言い合いが起きてしまうのですが、こういうことは普段の生活でもありますよね。マイナスのところが見えてしまうと、理性はそっちに注目してしまいます。

小川さんも言っていますが、うまくいっていることより、問題に目を向けてしまうということですね。ロジカルシンキングという言葉がありますが、ロジカルシンキングはいわゆる問題点を探す方法です。なぜ? という言葉を繰り返し、どのように解決するかという手法なのですが、理性も実はこの問題分析がとても好きなんです。
ここだと象使いが理性という例えですが、象使いは「わからない」に弱いんです。ロジカルシンキングもそうですよね。「わからない」っていう答えは基本的に無いですよね。何かしら解決策を見い出す方法ですから。つまり、この「わからない」というのは理性にとっても弱い部分です。

さらに、理性は体力が限られています。ずっとロジカルに考え続けるのはできませんよね? だいたい1時間も考えれば疲れてしまいます。それだけ考えるという行為は体力を使います。この下のところで諏訪さんが説明していますが、体力は意思決定をするごとに減っていってしまいます。なので、理性で何かを決めれば決めるほど頭の回転は鈍くなっていきます。

アップルのスティーブジョブズさんは、ずっとね同じ格好をしていました。基本的にニットとジーンズですね。これはいわゆる意思決定、つまり朝の服を選ぶ時間に、理性の体力を奪わないようにしているのです。

象使い(理性)の特徴を知る

このように、象使いさんの特徴を知り、感情をコントロールできるようになれば理想の状態ですね。
なのでどうすればいいかというと、まずは上手くいっていることに注目する。理性というものは、上手くいっていることになかなか目を向けないわけですよ。なので、上手くいっていることにまずは注目しましょうということですね。

上手くいっていることに注目したら、一つ一つ明確な課題を乗り越えていく。いきなりポーンと行くのではなくて、一つ一つじっくりといきましょう。その際には期限や数字をきちんと決める。理性はこういうのが好きですよね。いつまでにとか、目標値はいくらですとか決めていくことは、象使いの「分からない」を無くしていくためだと思ってください。

最後に諏訪さんが、「落ち込んでいるときに問題分析しすぎるのは要注意」と言っています。問題分析をするのはとても良いことですが、落ち込んでいるときにやりすぎてしまうと、マイナス思考に陥ってしまう可能性があります。
マイナス思考に陥ると自己効力感も下がってしまいますね。この状態、今の小川さんの状態に近いんじゃないかしらと諏訪さん言っていますが、まさにそうですよね。反省するのであれば、「うまくいっていることをどう広げるか」に着目すると良いですね。
資料の作成や提案力を上げるための努力、そういった面は小川さんの努力が見られます。ですので、ちょっと上手くいかなかったからといって全部を否定するのではなく、上手くいってる部分をどう生かしていくか。

強みを生かすのと一緒ですね。強みをどう生かしていくかということを考えた方が良いということです。

感情と理性のまとめ

では今日のまとめに入ります。まず、理性の弱点をよく理解しておいてください。理性は問題分析が好きで、「分からない」に弱く体力が限られている。
特に「問題分析が好き」という部分に注目してください。何かが起きると、必ず理性は「良くなかったこと」を探します。例えば人に拒絶されたときとか、または仕事で失敗したときもそうなんですけども、「何が悪かったんだろう?」って探しちゃいますよね。
探すのは良いのですが、それがどんどんどんどん深みにハマってしまいます。どうせやるんだったら、上手くいっているほうに目を向けてください。

それから、理性は「分からない」に弱い。何か目標や明確なものがないと理性は動きたがらないのです。
感情というのは、「よしやるぞ!」って一気にパワーが出てくるのですが、理性は何かしら目標がないと駄目なんです。ぼやけた感じで進むという選択肢がないので、そこはちゃんと明確に目標を立てておきましょう。

そして、理性は体力が限られています。いろいろ選択肢がある中で、あれもやろうこれもやろう、それもこれも…と考えていると、どんどん頭の中が疲れていきます。疲れていくと、今度はマイナスの方に向かってしまいますので、ここも注意してください。

最後に、実行がうまくいくときとは。それはやはり小さなPDCAの積み重ねが大事になります。PDCA、やりましたよね。Plan・Do・Check・Adjust。この繰り返しをしていく。この繰り返しをするために象さんと象使いさん、つまり感情と理性をいかに上手くコントロールしていくかが重要です。

そのために、まずは象さんから見ていきましょう。象さんを上手く飼い慣らすには、障害物を減らす、小さな達成を喜ぶ、そして人に褒めてもらう、ですね。これはどちらかというと象さんの「マイナス」を減らしていきましょうということです。マイナスを減らすことで、なるべく前に進む推進力を保ったままにしましょう。
次に象使いさんのポイントですが、うまくいっていることを探す、明確な目標を立てる、具体的なプロセスにする、ということが重要です。これはまさに理性の弱点を潰すやり方ですね。弱点を補う形で、プラスの方向に向けていきましょう。

象さんと象使いさん、この二つの特徴をしっかり覚えておきましょう。この二つの特徴をうまく使って、PDCAをコツコツと回していく。そうすると自己効力感は高まっていきます。

では本日の講座は以上となります。これで少し、自己効力感というものが分かったのではないでしょうか? 自己管理をするためには、必ず象さんと象使いさんをうまく使っていくことが必要です。
そのために、それぞれの特徴を押さえておきましょう。ではまた次の講座でお会いしましょう。

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