【自己管理能力を鍛える 第一回】我慢できないのはなぜ?

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。今日は「自己管理」講座の中で、「我慢できないのはなぜ」を学んでいきましょう。我慢できないのはなぜ、というと、ちょっと子供向けのような感じもしますね。
ただ、これは大人にも、特に社会人にとっても重要なことです。というのも、皆さん我慢できなくなってつい衝動的に逃げちゃったということはありますよね。私も当然あります。その「我慢できない」のはなんでだろう? ということを先に学び、そこから感情や理性をコントロールする術を学んでいきます。

自己管理がうまくいかない原因

では早速漫画の解説に進みます。冒頭から小川さんが謝っています。どうやら遅刻が常態化しているようですね。営業成績が下がってしまい、ちょっと夜ふかししてしまったと。夜遅くまで動画を見ていたということですね。そのせいで遅刻が続いている。このようなケースは結構ありますよね。

うまくいっていないとき、他のものに逃げてしまうことは小川さんも自覚しています。天龍さんが「行動のハードルを下げるコツ、勉強したじゃないですか」と励ましていますが、だけどなかなかうまくいかない。現実逃避がしたいという気持ちが強くなっていますね。


これに関して諏訪さんも「気持ちはすごくわかるわ」と言っています。諏訪さんだってこういうことはあるようですね。だからこそ、「自己管理能力」をしっかりと学んでいきましょうと小川さんに伝えています。
社会人として必要なのは、このピラミッドです。

体調管理、時間管理、そして感情管理。これらがピラミッドとして「自己管理能力」が成り立っています。そしてこの中で感情管理、つまり一番下にある部分ですね、これがしっかりしていないといくら体調管理、時間管理をやってもうまくいきません。

感情管理は全てのベースになると諏訪さんも言ってますが、ではこの感情管理とは何でしょうか? 今回のゴールは理性と感情、それぞれをよく理解して使えるようになることですと諏訪さんが言っています。理性は比較的変化がなく、ある程度合理的な選択ができますが、感情はそうもいきません。
朝早起きしようと思ったとき、特に冬はなかなか起きれませんよね。だから感情をうまくコントロールして早起きを習慣化する。その習慣化が講座の目的となります。今日はまず、理性と感情というのを知りましょう。


自己管理能力を高めるには

では解説に進みます。まず自己管理能力を高めるには、先ほど出てきたこのピラミッドが全てです。このうち感情が全てのベースになっていることから、感情をうまくコントロールできないと、自己管理能力は高まりません。
しかし自己管理能力を高めるため感情を管理できるようになると、良いこともあります。一つは、外的要因に左右されない、つまり自分以外の何かの要因に左右されなくなるということです。例えば上司に叱られた、仲間とうまくいかなかった、またはプライベートが最近うまくいってないとか、そういったことに惑わされなくなります。

もう一つは、やり切る・継続する力の土台ができます。よく皆さんも経験あるかと思いますが、例えば年明けに目標とスケジュールを決めて、この通りにやってみよう! という意気込むことがあります。その時点では理性で考えている、しかし実際に行動する場合は感情が言うことを聞いてくれません。
ダイエットでも一緒。なかなか続かない、続けられない。それはなぜかというと、感情が邪魔をしてるからなんですね。だからこそ、この感情管理が大事になります。

EQを高める

この「感情」ですが、最近はEQという言葉をよく耳にするようになりました。EQ、聞いたことありませんか?
今まではEQではなく、IQが一般的でした。IQは「頭の知能指数」ですね。これに対してEQは、「心の知能指数」と呼ばれています。EQが高いと何ができるようになるかというと、自己認識ができるようになります。自分の現状を知って客観的に自分を見られるようになる、ということですね。
そして自己規制ができるようになる。これ自己犠牲じゃないですからね、自己規制、例えば「あれを今やらなければいけない。だけど、こういった誘惑がある。どうしよう」。こんな時、誘惑に流れずやるべきことに集中できる力が自己規制です。

最後は動機づけです。これはモチベーションと言う言葉で使われることもありますが、動機付けがうまくできるようになる、つまり感情と理性をうまく融合させることができるようになると、さらに上手くいくようになります。
実は理性にも弱点があります。それは次回以降の講座でお話しますが、その理性の弱点を補うのが感情で、その最たるものがこの動機づけです。だから動機付けがうまくできる方は、だいたいEQが高い方ですね。

大手企業でもEQをとても重視しています。従来の日本企業ですと、IQを重視していました。例えば人材を採用するといったときに、IQの高い方を優先して採用する。ただし、IQの高い方は自分で何でもできてしまうがゆえに、人付き合いやチームでの動きが苦手な方が多いです。私もIQ高い方とお話してると、この方はめちゃくちゃ頭いいけど人付き合いが難しそうだな〜とか、よく思うことがあります。

「個」から「チーム」へ

会社というものは、組織、つまりチームで成り立つものです。1人の生産性が高いという状態よりも、全体の生産性が高くなければいけない。そうすると、IQよりもEQの高い方が周りとうまく協力してやっていける。
または、自分の不満を周りにぶちまけることなく、うまくコントロールができるようになる。だから最近は、EQの高さが採用にすごく重視されています。こういった経緯もあり、EQを高める研修は最近いろんな企業で取り上げられるようになりました。

今日はまず、理性と感情というものがある、そして感情はなかなかコントロールが難しいということを覚えてください。そして、感情をコントロールするのは難しいけども、EQを高めるという目的をしっかり持ってこの後の講座を学んでいただき、そして感情コントロールする術を学んでください。

今日の講座は以上となります。自己管理能力を高めるのは、なかなか難しいです。だからこの講座は本当に重要です。重要なので、しっかりと学ぶだけでなく、ぜひ実践につなげるようにしてください。
また次の講座でお会いしましょう。

自己管理能力を鍛える

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