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【自己管理能力を鍛える 第二回】理性と感情の関係

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。今回は「理性と感情の関係」です。前回、理性と感情があるということを解説しましたが、今日はこの理性と感情の関係について詳しく学んでいきましょう。
皆さんどうでしょう? 理性と感情、どちらかというと感情が先に出てしまうというケース、結構ありませんか? いろんな嫌なことがあると、どうしても感情が出てしまいます。
出てしまうんですが、理性と感情の長所、短所というものをしっかりと理解し、うまく使い分けていくと、コントロールができるようになります。その方法を今日は学んでいきます。

象と象使いの特徴を知る

前回の続きですね。感情と理性、これを象と象使いの関係と考えると分かりやすいわと諏訪さんが話しています。この象ですが、大きな感情のパワーを持っていると、コントロールするのは難しいですよね。この象使いが象を理性でうまくコントロールするのですが、それが中々できないと我慢が難しくなる。または、自分の管理能力がなくなってしまいます。
象の特徴を考えてみましょう。特徴を踏まえ、うまく飼い慣らすことはできないかということですね。象さん、怠け者で気まぐれで短期で…ひどいですね(笑)。ただ、意思が弱いということは、皆さんあると思います。これは普通なんです。普通なので、駄目だとあまり思わず、まずはこういう特徴があるんだということを理解してください。

この象さん、実は悪いところばかりではなくて、すごくいいところもあります。それが「実行や変化のきっかけを作ってくれる」ということですね。それはどういうことかというと、天龍さんが喋っていますが「説明ばかりされるよりも、心に訴えかけられると行動しようと思いますよね」と。よく自己啓発のセミナーでは、こういった感情を動かす、つまり象さんを動かす仕掛けをしているところが多いです。

なので、理性で考えるよりもまず感情が先にくると、行動につながりやすくなります。つまり実行するときのきっかけとなるってわけですね。なのでこの象さん、悪いことばかりではないんですね。ただし象さんは感情により行動を抑制してしまうこともあり明日。だから象と象使い、お互い協力していくためにはどうすればいいかを知る必要があります。

これ、象使いも実は良いところばかりではないんです。象使いの悪いところ、つまり弱点をそのままにしてしまうと、象のやる気まで奪ってしまいます。ですので、理性の弱点を知っておく必要があります。その理性の弱点とは、漫画最後の右下にありますが、「自分は意志が弱いと分析・反省をしてしまう」ことです。自分が失敗した時、「またやっちゃったなぁ…私って意思が弱いなぁ」と反省してしまうことはよくありますよね。しかしこれ、あまり良くないことなんです。

感情と理性の関係

では今日の解説に進んでいきましょう。今日は感情と理性の関係をちゃんと学んでいくこと、これがメインですね。象さん、つまり感情はとにかく大きなパワーを持っています。前に進むための推進力ですね。つまり行動するきっかけを作りますので、感情が動かず理性だけで動こうとすると前に進むことはできません。なので感情というものをうまくコントロールする必要があります。

そして理性、つまり象使いさんは、パワー自体はすごく小さいです。つまり前に進む力はとても小さいんですね。ただ、計画とか方針とか、そういった順序立ててやっていこうということにすごく強みがあります。
となると、感情と理性、両方の良いところを合体させれば、当然うまくいきますよね。つまり自己管理能力が高まるというわけです。なのでこの感情と理性、必ず両方とも良し悪しがありますので、それをまずしっかりと覚えてください。

では覚えた後はどうするかというと、象さんをその気にさせる、つまり感情を理性でうまくコントロールしていきます。象さんをうまく飼い慣らすということですね。このその気にさせるにはどうすればいいかというと、「できる」をいう自己効力感がとても大事になります。
この自己効力感を高めるためにはどうすればいいかというと、理性で弱みとか弱点とか悪いところばっかり探さないこと。探すとうまくいきません。良いこと、つまりプラスのことを発信していく。象さんに対して「できたんだね」「うまいよ」など、やる気を持たせる働きかけを行います。
子育てでもそうですよね。なかなか言うことを聞かないため怒ってしまうのですが、そうではなく、やる気を湧き上がらせるような褒め方いうのは特に大事です。

自己効力感を高める

自己効力感とはつまり、「どのように行動したらよいかを理解している」、さらに「そのように行動できるという自信」です。これがとても重要です。
理解しているだけだったら理性で何とかなりますよね。そこから「自分だったらできる」という、行動につなげるための起点を作ることができる。これが自己効力感です。
この自己効力感を高めるためにはどうすれば良いか。さっきの象さんを飼い慣らすにはどうすればいいかというと、まず成功体験を少しでも積むことですね。できたという体験を積んでいく。そして次に疑似体験をさせる。
擬似体験については最近よくあります。成功した経営者の成功体験を見る、聞く。そのような擬似体験を重ね、自分でもできると思わせるということです。

そして言語的説得。尊敬している人に褒められた、これは子供の場合だと先生に褒められたなどよくありますよね。逆に社会人ですと、社長に褒められた・上司に褒められたなどが該当しますが、仮に嫌いな人から褒められてもあまり嬉しくないですよね。でも褒められないよりはマシです。
最後に生理的覚醒、これは本当に危機感があるときでも、平然としていられる、つまりレジリエンスと呼ばれるものに近いかもしれません。レジリエンスについてはまたじっくり解説します。

はい、いかがでしたでしょうか?この自己効力感、とても大事です。象さんと象使いさん、両方とも良いところ悪いところがあります。この中でもお互いの良いところを組み合わせていくと、自己効力感が高まっていきます。まずはこの前提を覚え、次以降の講座でコントロールの仕方など、自己効力感の高め方を徐々に学んでいきましょう。

では今日の講座は以上となります。また次の講座でお会いしましょう。

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