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【会計の基礎 第三回】損益計算書(P/L)前編

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。さて、今日は「損益計算書(P/L)」の前編です。損益計算書だけ、前編と後編があります。その理由は分かりますか? それだけ損益計算書というものが、企業の業績にとって重要だということです。
ですので、まずは難しいと思わずに、コツさえ掴んでいれば簡単だと捉えてください。まずはそのコツをつかむために知っておくことをお伝えしますので、漫画を読みながら「こんな感じなんだな」ということを知っていただければと思います。

損益計算書とは

損益計算書ですが、言い換えると「会社の成績表」です。いわゆる1年間の業績を知るものだと思ってください。諏訪さんがこの損益計算書を見て一言。
「この損益計算書の業界がどこか分かりますか」と話しています。この図では売上高100%に対し、原価が9%と少ないですね。それから販管費が25%で、営業利益なんと66%、凄まじいですね。
つまり売上で100万売り上げたら、66万利益だという会社です。さあこの会社は業界としてどんな会社かわかりますか?また後程解説をしますが、この凄まじい企業は、どんな会社か、どんな業界なのかと少しイメージしてみてください。

損益計算書は、英語でProfit&LossStatementといいます。これはあまり覚えなくても良いですが、「P/L」という言葉だけは覚えてください。損益計算書は「P/L」と呼ばれております。会計ですと「P/L」と呼ぶのは恒例ですので、損益計算書と言われたら「P/L」と覚えてください。そして損益計算書は、「会社の成績表」だということも覚えてください。
下のところは書き方でして、簿記の内容になりますが、そんなに難しく考えないでください。
右に売り上げ、左上に費用、左下に利益という書き方をするのですが、これはひとまずこの形だけ覚えておいてください。これがいわゆる決算書で、何か書くときにはこういう書き方をしますよということですね。これも貸借対照表「B/S」と一緒で、必ず左右が同じ数字になります。
なので左右で数字が間違っていたら、それはどこかが計算ミスだということになります。

「利益」で重要な部分

では「P/L」損益計算書ですね。基本的に色々な所で「〜利益」というものが沢山出てきます。なぜ沢山出てくるのかわかりますか?
まず諏訪さんが聞いています。「小川くん、売上から費用を引いた利益を何ていうかわかる?」と。それに対し「粗利」と答えていますね。まず「粗利」=「粗利益」です。これは「売上総利益」という言葉で表します。右下のグラフを見てください。赤丸で囲ってありますが「売上高ー売上原価=売上総利益」。もう一つは販管費、その下に「営業利益」と書いてありますが、「売上総利益ー販管費=営業利益」となります。
この二つだけです。「売上総利益」と「営業利益」です。この二つだけまずは覚えてください。利益といったら、「売上総利益」か「営業利益」です。

この二つの利益をまず覚えたとして、先程のクイズです。「この業界はなんでしょう?」。売上高100%に対して営業利益が66%、凄まじい企業ですね。
これは「IT業」さぁなぜかわかりますか?

ITはソフトウェアなどですと、ソフトを1回作ってしまえば原価がそこまでかからないんですよ。そして販管費、いわゆる人件費、広告宣伝費、家賃などの固定費、そういったものがそんなにかからないのですね。例えば自動車業界などと比べると、原価や販管費があまりかからない。なのでこれだけ営業利益が出るということなのですが、当然IT業の中でも、すごく原価のかかる業種、販管費がかかる業種というものもあります。ただ基本的にはアプリや、ゲーム、ツールなどのソフトウェアですと営業利益が大きいということだけ覚えてください。

下はP/Lの詳しい書き方などですが、簿記の資格を目指そうという時は、この図を覚えておいた方がいいですね。P/Lというものは、ひとまずの形があり、そこから分解をし、とても細かくすることが出来るということですね。そこまでやると1年間の成績がとてもわかりやすくなるということです。

B/SとP/Lの違い

では今日の解説に進みます。
まず、損益計算書「P/L」は「会社の成績表」だというお話をしました。貸借対照表「B/S」は「会社の財産状況がわかる表」でしたね。これに対して損益計算書「P/L」は「会社の1年間の成績がわかる表」ですね。その次に見ていただきたいのですが、「売上に対する利益と費用の内訳がわかる」。つまり、その企業がどれだけ「利益体質」かというのがわかります。利益体質とは、売上に対し、どれだけ利益が出ているかということですね。

「売上総利益」と「営業利益」は、会社の「本業の稼ぐ力」を評価することが出来ます。また、本業以外の稼ぐ力も評価することが出来ますが、それは「経常利益」というところで評価します。

ビジネスモデルの違いを紐解く

ここで損益計算書の実例なのですが、まず左側にコーヒーチェーン店と書いてあります。次に赤く囲った所の売上原価を見て下さい。多いですよね。では今度は右側を見て下さい。すると高級喫茶店と書いてありますが、売上原価はすごく低いですよね。
これはどういうことかといいますと、売上原価が仮に両方とも100円だとしましょう。コーヒーチェーン店の方は250円でコーヒーを売り、高級喫茶店の方は800円でコーヒーを売ってます。すると原価というのは、コーヒーチェーン店の方が高くなり、当然高級喫茶店の方が低くなります。なぜならそれは、販売価格がそれだけ違うからということです。
するとここで戦略というものが見えてきます。例えばこのコーヒーチェーン店は原価が高いので、数多く売らないと儲かりませんよね。なので、かなりファストフード的なコーヒーチェーン店だということがわかります。これに対して高級喫茶店はとても単価が高いため、それだけ回転率を追わなくてもいいのです。つまり、お客様が沢山入らなくてもそれだけ稼げるということですね。どちらかというと、くつろげる空間を重視して、長くいて欲しいというそんな戦略です。

損益計算書からは、あらかたその企業の戦略というものが見えてきます。ですので、この損益計算書を読めるようになると、ビジネスモデルの違いというものがとてもよく理解出来ますので、色々な企業の戦略がわかり楽しいですよ。貸借対照表は当然大事です。損益計算書も、この前編・後編に分けた理由はそれだけ大事だということなのです。なので必ずこの損益計算書の基本、いわゆる利益というところで、特に重要な「売上総利益」と「営業利益」の二つを今日はぜひ覚えてください。

はい、いかがでしたでしょうか?次の後編では、この損益計算書の少し詳しいところをご説明していきます。
では次の講座でまたお会いしましょう。

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