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【心理的安全性 第二回】ミスを認めない原因は?

皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
さあ今日は「ミスを認めない原因は?」ということで、今日から心理的安全性を高めるための具体的な方法に入っていきます。

心理的安全性が壊される4つの思考

ではさっそく漫画に進みましょう。
「例えば心理的安全性が壊される時っていうのは、この4つの思考がきっかけになることが多い」と雄吾くん。「どれか思い当たるフシがないか?」と昇くんに聞いています。

①完璧主義
②コントロール欲求
③過度の所属欲求
④犯人捜しの本能

この4つの思考を聞いて昇くんは、「そういえばこの間…」と何かを思い出しました。

「今村さん池上商社への発注数が間違っているみたいなんですけど…」と女性が声をかけていて、今村さんは「そんなはずは…おかしいな。あれでも発注したのはオレじゃないよ」と答えています。しかしこの女性(経理の担当の方ですかね)は、「池上商社の担当は今村さんですよね?」とキツく当たっていて、「でも今回発注したのはオレじゃない」と今村さん…

よくありがちな場面ですが、そこに昇くんが割って入り、「犯人探しよりも修正対応しよう」「飯田さん、早急に工場に連絡して発注数の変更間に合うか確認取ってくれる?」…ということがあったようです。

こうなると結構ギスギスしてしまいますね。この時に昇くんは、ミスさえも今後に生かす勉強材料だと思うから責任追求はしなかったようです。そう思うのはもちろん良いのですが、これが皆さんに浸透しているかどうかというところが疑問です。

例えば昇くんがこう思っていても、他のメンバーや部下の方々が「ミスしたらやばい…」「こんなこと言ってたけど、やっぱりミスはいけないよね…」など思っていれば、隠してしまったり、報告が遅くなったりしてしまいます。
この昇くんの考えがちゃんと浸透しているかどうか? というのがポイントなのですね。

心理的安全性を阻害する4つの不安[前編]

それを踏まえて見てみますと、昇くんは「オレは日頃から言っているからわかると思いますけど、100% 浸透しているかと言われれば自信はないです」と答えていますね。
そして「この件に関しては“無知の不安”が影響していると考えられるな」と雄吾くん。

この「無知の不安」ですが、心理的安全性を阻害する要因には次の4つの不安が挙げられます。
①無知への不安
②無能への不安
③邪魔への不安
④否定への不安

①は、周りから「こんな事も知らないのかと思われるかもしれない」という不安です。すぐに質問したり、何かを聞いたりすると、「いやいやそんなことも知らないの?」みたいな関係が築かれてしまうと、非常に聞きづらくなりますよね。
この無知(知らないこと)への不安というのがまず1つ目にあります。

②は、「仕事が出来ないヤツだな」と思われるのが嫌で、ミスを隠したり認めないという状況が起こります。まさに先ほどの状況ですよね。これが無能への不安です。
ですので、普段から「意見があれば気軽に言ってくれ」と言っても、不安が拭えなければ発言はしにくいですよね。

だからこそリーダーは心理的安全性をつくることから始めるべきなのです。
みんなが「自分の考えを誰に対しても安心して言える」と思える環境を作ること、これが心理的安全性を高めるということです。

それはもちろん良好な人間関係や、お互いに信頼し合える関係をつくる土台となります。
これは心理的安全性を高めることで得られる非常に大きなメリットですね。

最後に「個別ミーティングや賞与云々でモチベーションアップを図るのはその次の話だな」と雄吾くん。つまりこの心理的安全性がない状態で、例えば「賞与を上げます」「ミーティングを増やそう」と言っても意味がありません。
だからこそ、この「心理的安全性」つまり土台をしっかり整えることから始めてください。

まとめ

ではまとめです。
「心理的安全性が壊される4つの思考」
①完璧主義
②コントロール欲求
③過度の所属欲求
④犯人捜しの本能

①完璧主義・・・完璧にやればやるほど、安全性というのは壊されます。ミスを隠したがったりします。
②コントロール欲求・・・例えばそのリーダーが他の部下やメンバーを、自分の思い通りにしたがる。そうすると安全性は壊れてしまいます。
③過度の所属欲求・・・そのチームや部門のメンバーとして所属することが、1つのステイタスみたいになってしまっている。すると逆にミスを隠したり、みんなから攻められるのを嫌がって何か報告を怠ったりするということです。
④犯人探しの本能・・・例えばミスが起きた時に「○○がいけない」となってしまう。そうなるとやはりこれも安全性が壊されてしまう。

「心理的安全性を阻害する4つの要因①」
①無知への不安・・・「こんなことも知らないのか」と思われることへの不安です。つまりわからないことを聞けなくなるということですね。
②無能への不安・・・「仕事ができないヤツ」と思われることへの不安です。つまりミスを隠したり認めないということです。

どちらかというと、②の方が恐らく皆さんも思い当たることがあるのではないかなと思います。
この後③④と続きますが、それは次回以降解説をしていきます。

最後に

いかがでしたでしょうか? 今日のポイントは心理的安全性を壊す要因なども重要ですが、そもそも心理的安全性は「全ての土台」だということを意識してください。
この土台がないと、何をやっても上手くいかなくなると言いきってもいいくらいです。とにかくまずは心理的安全性をしっかりと高めていかないと、他の施策はあまり効果が出ないとうことですね。

では今日の講座はここまでとします。また次の講座でお会いしましょう。

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心理的安全性

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