【緊急に備える労務対応 第一回】事業継続計画とは

カズ社会保険労務士事務所代表の 佐久間かずのり と申します。

今回の講座では事業継続計画、これは「BCP」とも言われますが、
この「BCPとは何なのか?」 というお話と、
そのBCPのなかでも「労務面の対応・準備をしておくことが非常に重要」というお話をさせていただきます。

BCPとは?


まず皆さんにお聞きしたいのは「事業継続計画=BCP」について。
この 「BCP」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉、最近は広く周知されてきまして、知っている方も結構いらっしゃるかな? と思います。
実際に自社でそのBCPを作っているところがいくつあるかというと、大体1割〜2割ぐらいなのです。
中小企業さんも含めこのBCPの策定率というのは、まだまだ低い状況にあります。

そもそも「BCP」とは何か?、もう少し詳しく確認します。
「BCP」というのは「会社に緊急事態が起こってしまったときの事業継続の方法や手段を取り決めておく計画」のことを言います。

緊急事態というと、この国でいけばやはり自然災害ですね。
地震やそれに伴う津波、他に火山・大雨・洪水・台風・・・と毎年毎年大規模な災害があります。
そういうことが会社に起こったとき、会社が事業継続をしていくための方法を取り決めるものが「事業継続計画=BCP」です。

緊急事態に備える労務

この事業継続計画にも色々な要素がありまして、財務面や物流面、他にも会社で使っているシステムの維持・・・色々な課題論点があります。
その中でも重要な要素の一つとして「労務対応」というところも非常に重要になってきます。
労務なので要は「従業員の方の安全確保や雇用継続」と言ったところです。これが非常に重要なのです。

財務面や物流など色々な要素はありますが、やはり会社の中で働いて実際に動いているのは従業員の方です。
「その方々の命を守り雇用を維持していく」これが前提であり非常に重要な事なのです。

あらかじめ会社として準備する。従業員も含めて共有する。
「緊急事態が発生したときに、経営者と従業員が一丸となって対応して、事業継続をしていけるかどうか?」
を確認することが大切です。

さらにその中で労務対応、
すなわち従業員の安全確保や雇用継続をどのようにしていくか? というところを
具体的に取り決めておきましょう。

緊急時における労務対応のポイント


今回の振り返りです。
まず事業継続計画、BCPというものが何か?
これは「会社に緊急事態が発生したとき、事業を継続していくための方法や手段をあらかじめ取り決めておく計画」のことを言います。
その中で「労務面の準備」もしておくことがとても大事です。
労務面については、国や自治体からまだまだ具体的な周知がされていない状況ではあります。
しかし、最終的な責任というのは企業に発生してきますので、やはり中小企業さんも、労務面を含めて考えておく必要があります。

その中で重要になってくるのは大きく二つ。
①従業員の安全確保 ②従業員の雇用継続 です。
詳しい内容については、また次回お話しします。
今回ポイントとしては「BCPとは何か?」と「労務面の対応が非常に重要になってくる」という点を押さえておいていただければと思います。
次回は「従業員の安全確保」について、具体的に会社が準備しなければいけないこと・考えなければいけないことをお話します。

それでは次の講座でまたお会いしましょう。

緊急に備える労務対応

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