- ホーム
- 講座一覧
- 信頼につながる報連相
4. 迷った時の相談
迷った時の相談
皆さんこんにちは、戦略デザインラボ戦略マネージャーの秋山智です。
今日のテーマはこちら、「迷ったときの相談」。仕事をしていると、迷う場面は本当に多くあると思います。
そのような時は誰かに相談したいけど、どうしていいか分からないこともありますよね。今日はそのような場合にどうすれば良いか、一緒に学んでいきましょう。
スムーズに相談するには?
それでは漫画を元に解説に進みます。まず天龍さん、チラシのデザインに迷っています。そこに諏訪さんがやってきて、他の仕事どうなってる? と天龍さんに聞きました。そうしたら天龍さん、全然進んでないという状態でした。諏訪さんから進んでいない一番の原因は何? と聞かれ、天龍さんはチラシのデザインに悩み、ソフトの使い方が分からない…と話しています。こうやって悩むケースはよくありますよね。
諏訪さんから「そういうときはすぐ相談して」とアドバイスをもらいますが、上司が忙しそうでなかなか相談できないということは普段のビジネスでも頻繁にあります。ただ、仕事は自分で考える時間も大切ですが、悩んでいる時間はあまり良い状態ではありませんよね。そこで諏訪さんは天龍さんに、解決策が見えていて迷っているのか、または何に手をつけていいか分からなくて悩んでいるのか、まず自分の状態を整理してみようとアドバイスしました。
すると天龍さんは、まずデザインについては三つで悩んでいるので、これを完成して提案する。ECサイトについては使い方が分からないので、これは教えてほしいと。それぞれの問題について整理して相談ができたということで、諏訪さんもいい相談だと褒めてくれました。
悩むより状況整理の上で相談を
今回のポイントを解説します。まず悩んだときはすぐ相談する。悩む時間というのは本当に無駄な時間です。自分で考えもせずにすぐ相談するのは相手に対する依存ですが、あまり長い時間悩んでいるのは無駄にしかならないので、自分で考えても悩みが解決しない場合はすぐに相談しましょう。
そして迷っているときは、まず自分の状況を整理してみましょう。解決策がある程度見えた上で迷っているのか、それとも全く先が見えずに悩んでいるのか、同じ悩みでも解決策が異なる悩みもあることから、まずは自分の頭の中を整理するのも一つの方法です。
快く相談に乗っていただくためのコツ
さて、次は相手に快く相談に乗っていただく三つのコツをご紹介します。
まずは相談の切り出し方ですが、「教えていただきたいのですが…」と言われれば、相談を受ける人も相談だと分かるのですが、「お聞きしたいのですが…」という言葉だと、質問なのか相談なのかちょっとフワッとしていますよね。相談する際には、相手に「教えていただきたい」という立ち位置を明確にしたほうが伝わりやすいです。
そして二つ目は、聞きたい答えを引き出すコツとして「一旦受け入れて、さらに聞く」ということですね。自分が質問したことに対して「ちょっとそこじゃないんだよな…」という答えが返ってきたときに、相手の言葉を否定してしまうとせっかく教えてくれた相手が気を悪くしてしまうこともあります。
ですので、「承知しました。もう一つ教えいただきたいのですが…」と、相手の言葉を否定せずにいったん受け入れて、さらに自分の中で解決しなかったことをもう一度聞くという姿勢で相談します。そうすると相手に気持ちよく相談に乗ってもらうことができ、「良い答え」を引き出せます。
そして三つ目は、「相談相手が問題解決できるように情報を伝える」。これは難しいかもしれませんが、自分が悩んでいるということをそのまま言葉にしてしまうと、どんな悩みなのか相手はわかりません。ですので、自分がどのような問題で悩んでいるかを明確にしましょう。
例えば、「ECサイト制作のソフトについて使い方を教えて欲しい」といったように、具体的に相手に何をして欲しいかを相談で明確にすると、相手もその問題についての解決策を考えることができ、最適な解決方法に辿り着くまでの時間が短縮できます。
まとめ
相談についてのまとめです。相談する際には、まず自分の悩んでる状況を一旦落ち着かせ、相手にどんなことを教えてほしいかという整理をしましょう。それをきちんと相手に伝えることで、相手も気持ちよく解決策を検討してくれます。このように、自分の中で一旦整理してから伝えると、効率が良くなることに加え解決策も明確になります。
相談というものは中々難しいですよね。上司に相談するのは勇気も入ります。だからこそ、迷ったときは今日学んでいただいたことを活かし、快く相談に乗っていただくコツを活用しながら相談してみてください。そうすると、まだまだ自分ができなかった部分が明確になったり、相談の仕方を学ぶことですぐ解決につながったりします。そして日々の仕事がもっと楽しく、やりやすくなります。
今日の講座は以上になります。また次の講座でお会いしましょう。