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1. 【会社のお金に強くなる 第一回】会社のお金に強くなる
【会社のお金に強くなる 第一回】会社のお金に強くなる
皆さんこんにちは。戦略デザインラボ 中小企業診断士の岡本です。
さあ今日は「会社のお金に強くなる」。皆さん会社のお金しっかりと意識したことがありますか?
恐らくそんなに意識したことはないと思います。例えば見積もりを出す時。すごく利益を考えたり、または残るお金(いわゆるいつお金が入ってくるか? そしていつお金が出て行くか?)をしっかり意識して見積もりを出している方はそんなに多くありません。
ですので、今日は会社のお金に強くなるということで、しっかりとこの「お金の流れ」を把握して利益を残す仕組みを一緒に考えていきましょう。
数字感覚を持つ
早速漫画に進みます。
諏訪さんが小川君を呼んで「この見積書どういうこと?」と問いただしています。小川さんは「すいません・・・四半期の目標達成したくて、先方が受け入れやすい金額に・・・」と言っていますね。つまり値引きをしたということです。すると諏訪さんは「気持ちはわかるけど、製作費も人件費もきちんと確保しないと会社が潰れてしまうわ」と言っています。そして「2年目なんだからもっと数字感覚を持たないと」と。
この「数字感覚」というところ。ちょっと頭に置いてこの後を読んでみてください。
「数字感覚いまいちよく分からないなあ・・・」と小川くんが言っています。それを聞いた天龍さんも「実は私も苦手なんだ・・・」と言いながら「コストはきちんと交渉しなさい!」と言う諏訪さんを思い浮かべております。続けて小川君が「決算書も普段読むわけじゃないし、難しいですよね」と言っていますね。
そう。「決算書」は実のところ、経営者の方もあまり読んでいないものです。ですので従業員の方もほとんど読む機会がないのです。
そこへ社長が来て「2年目の壁に突き当たっているようだね」と。そして「会社のお金と数字のことをきちんと理解するには、管理会計を学ばないとね」と言っています。
「管理会計」これは聞き慣れない言葉かもしれませんね。
管理会計とは
「管理会計」とは?
会社のお金は「管理 → 財務 → 税務」という流れで動いております。
会計というと普通は「財務会計」のことを指します。なので決算書もこの財務会計のルールに即して書かれています。ですので財務諸表の貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー、それらは全部この財務会計の数字なのです。
そして経理の方が行う仕訳業務。これも財務会計です。これらは同じルールでやらなければ意味がありません。というのもその後の税務会計、つまり税金の申告納税というところに直結しますので、全て定められたルールでなければいけないのです。
これに対して管理会計。これは「社内のお金の流れを知るなら管理会計を抑えておく必要があるんだ」と社長が言っております。これを知ることで「値引きをして大丈夫なのかな?」「コストの計算はこれで良いかな?」と考えから「本当に儲かるのかな?」という指標が見えてきます。
その後「それは知りたいです! けど難しそうですね・・・」と小川君。ですが実はそんなに難しくありません。管理会計のコツというものがありますので、それを次回の動画から見て行きましょう!
管理会計を学ぶということ
では今日のまとめです。
まず「数字感覚を鍛えるために」ということで次の3つのことを意識してください。
➀管理会計の勉強をする・・・今日お話した財務会計の上にある管理会計をまず勉強しましょう。
②会社の利益を分解して考えられるようになる・・・次回やりますが、いわゆる「利益」というものは「何と何で出来ているか」をしっかりと分解して考えていくようにしましょう。
③売上や費用に対し、説得力ある意見が出せる・・・つまり見積書。様々な費用や儲けがありますが、これらをしっかりと自分の言葉で喋れる、根拠をもって喋れるようにならないといけません。それを常に意識して行くということです。
最後に「管理会計を学ぶメリット」です。
○管理会計を学ぶ人
・利益額の算出ができる。つまり「お金がどれぐらい残るか」をしっかりと計算できます。
・費用の分解ができる。費用には変動費と固定費というものがあるのですが、この分解ができる。つまりどれだけ値下げしたらどれだけ利益が出るのか? というのがしっかりと分かるようになります。
・数字感覚が身に付く。これが重要で、数字感覚がないとすごいどんぶり勘定になってしまう。
・・・ということは、管理会計を学ぶ人は「会社のお金に強くなる」ということですね!
○管理会計を学ばない人
・どんぶり勘定で決めてしまう。なんとなく「これぐらい儲かりそう」なんてよくありませんか? 私も昔は結構どんぶり勘定でしたが、最近はどれぐらい儲かるか? というのはしっかりと意識しています。
・根拠のない値付けや値引き。これもよくありますよね。先方、取引先に言われたから「じゃあ5%ぐらい下げますよ」と。でも実は5%も下げたら儲からないようになってしまうかもしれません。だからこそその数字をしっかりと根拠をもって説明するということです。
・数字感覚があやふや。「なぜこの数字・金額なんですか?」というのがよく説明できない。
・・・するとやはり会社のお金を失ってしまう要因となりますね。
いかがでしたでしょうか? 今日は「会社のお金に強くなる・第一話」ということで管理会計というものがあるということをお伝えしました。次回からはこの「管理会計」を知っていくこと、そして利益というものが何でできているかを学んでいきますので、ぜひ次回以降もしっかりとご覧ください!
では今日はここまでとします。また次の動画でお会いしましょう。
会社のお金に強くなる
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