【イノベーション 第一回】イノベーションとは
皆さんこんにちは、戦略デザインラボ中小企業診断士の岡本です。
本日は「イノベーションとは」です。イノベーションと聞くと皆さん何を思い浮かべますか? 恐らく、凄く斬新な発想やアイデアというものが思い浮かぶかもしれませんが、実はこのイノベーション、誰でも起こすことができます。そのやり方を知るのがこの講座の目的なのですが、その前に「イノベーションとは何か?」ということを今日はじっくりと学んでいきましょう。
イノベーション思考
早速漫画に進みます。
舞台は原田工業です。原田工業の社長さんが何か深刻な顔をして考えています。何を見ているかというと「我が社の受注残」。これが年々減っているようです。ただ、他の会社はもっと減っているようですね。さて「他の会社も減っている」、これについてどういう事が思い浮かびますか? 恐らく業界全体がどんどん停滞しており、斜陽産業になっているという事が予想できます。
そこで「どうするか?」という事ですが、「お前色んなアイデア出しては俺に怒られてるよな」と社長が息子さんに話しかけています。息子さんもそれは認めています。そして社長は「お前のその好奇心がうちの会社にとって、まさに今必要なのかもしれん」と言っていますね。
実際に、昔から一貫して同じ事をやってきた会社さんほど、新しい事に取り組む事がなかなかできません。だからこそ、この社長はそれを認めた上で息子さんに何か打開策を考えて欲しいということですね。
漫画の右下で、「俺の長年の知り合いを紹介するから」と、どこかの会社さんを紹介しています。そこで息子さんを教育してもらう、つまり勉強してこいということですね。
さて、息子さんはどこへ行ったかというと...なんだか怪しげな建物に着きましたね。「なんか英語ばっかりだし」なんて言ってます。ここは何の事務所なのでしょう? そこに現れた金髪のお兄さんが「原田さんの息子さん? 早かったね! 社長から聞いてるよ」と話しかけてきました。2人は事務所の中へ入り、「会社の未来を変えるような発想を磨いてみろ、か。それなら僕に連絡があったのも納得」と話しています。そしてこの金髪のお兄さんが「イノベーション思考」を社長の息子である瞬くんに教えてくれという事です。
「イノベーション思考」、聞き慣れない言葉ですね。これは何でしょうか?
アイデアの講座を見てる方もいらっしゃるかと思いますが、アイデアとイノベーショは結構近いのですが「アイデアマン」と「イノベーション思考」とは近いようで実は遠いのです。アイデアマンだと面白アイデアだけで終わってしまいます。
ただ、イノベーション思考をしっかりと身につけていくと、そこから先のイノベーションを起こすことができます。この違いを今日は覚えておいてください。
最後は「僕がしっかり教えてあげるから、一緒に頑張ろうね!」と言って漫画は終わっております。
アイデア ≠ イノベーション
では今日の解説です。
まずアイデアとイノベーションは近いですが、基本的にアイデアマンとイノベーション思考というのは別物だと考えてください。近いけれど別物です。そして知識と実践でイノベーション思考を磨ける、つまりアイデアを出すだけではイノベーションに繋がらないのです。実際にこの知識を持っていて、それを何度か実践に繋げていかないと、なかなか磨かれないという事ですね。
「イノベーション思考」をなぜ持たなければいけないのか。
まず、アイデアだけでは「事業の立て直し」というのは難しいです。例えば何か企画のアイデアを出し、それで事業を立て直せますか? というと、そうではないですよね。つまり戦略の部分、戦略→戦術(戦略の下に戦術が紐づいているのですが)の中で「戦略」を変えていくためにイノベーション思考が必要なのです。どちらかというとアイデアは、この下のにある戦術の部分であることが多いです。
だからこそ、このアイデアを戦略に引き上げる、するとイノベーション思考になるということですね。
「イノベーション思考は業界の未来をも変えうる」と書いております。
まさにその通りです。イノベーションを起こすことが出来れば、そもそもその業界で当たり前であった慣習や常識、これを打ち破ることが出来ます。そうすると新しく事業を起こすことが出来ます。
例えば、今回舞台にしている原田工業は金属加工業なのですが、この原田工業も業界の中の当たり前、慣習がとても多かったのです。
それがどのように変わっていったのかというのも、次回以降じっくりとやっていきますので、皆さん楽しみにお待ちください。
いかがでしたでしょうか?まずは「イノベーションとは」という前提部分を今日は勉強しました。アイデアマンとイノベーション思考、これは別物だと思ってください。アイデアをイノベーションに引き上げることが、会社の戦略ではとても重要です。そこをしっかりと今日は学んでください。
ではまた次の講座でお会いしましょう。
イノベーション
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